会いたい

皆さんは会いたい人っていますか？


まずその前に「会う」の定義って何だろう？


例えば、手紙や電話はいくらしても会うとは言わない。


これがテレビ電話だとしても会ったことにはならない。


つまり、「会う」というのは直接、生でってのが絶対条件になる。


さて、問題はここからだ。

例えば、僕は今電車移動している最中だ。


周りには沢山の人達がいる。


名前も知らない人達だ。


仮に何となく目が合ったとしても、会ったことになるのだろうか？


これは条件付きにしよう。

お互いが覚えていなければ「会う」ではない。


「居合わせる」にしよう。

しかしこれが、一目惚れとか、痴漢に間違えられたりとか、一つ感情が乗った場合、「会う」と認定しよう。


「今日、運命の人と会った」


「痴漢に間違えられたとこから二人は出会いは始まった」


まあいいでしょう。



では、コンサートやライブなんかはどうだろう？


お客様の立場とライブをしている側で違うだろう。


仮にお客様の立場からすると、


「こないだお笑いライブ観に行って、じゃいに会ったんだぁ」


「こないだお笑いライブ観に行って、じゃい見たんだぁ」


「会う」「見る」どっちが正しいのか？



逆に、僕からすると、例えばキャパシティ2000人の会館でライブをやったとして、さすがにお客様2000人の顔を全員覚えるのは無理だ。


だいたいいつも顔を覚えるのはせいぜい800人くらいだ。


名前もほとんど分からない。


あの人星野っぽい。とか


彼は政って字は付くだろうな。


ぐらいしか分からない。


これで僕はお客様と会ったと言えるのか？


やはり、会ったというのはお互いで成立するのではないかと思うので、こういうのは「会う」ではないとしよう。


握手して、言葉を交わして、初めて「会う」に発展すると仮定しよう。



それを踏まえて、今まで僕は何人の人と会っただろう？


記憶を鮮明にして、過去に遡り数えると、


今乗っているタクシーの運転手を入れて、


えーっ！？なんと！


9万2645人だって！


これは大体一日に6．8人くらいのペースで会ってることになる。


92645人のうち


男性 68009人


女性 24632人


その他 3人


そのその他 1人



仮に今１番会いたい人は誰？って聞かれたら、92645人の中で一人選ばなくてはいけない。


否、会いたい人はまだ会ったことのない人からも選べる。


これは大変だ！


一人なんて選べない！



だから僕は


「今１番会いたい人は？」


と聞かれたら


「沢田知可子さん」


と答える。