ネイル

ネイル…爪。


人間の体の中でも、特殊なパーツだ。


爪って、どれくらい必要とされているのだろう？

指先に爪があるおかげで｢摘む｣｢掻く｣という作業が楽になっているのか？

獣の爪は、攻撃の為という感じがする。


しかし、人間で爪を武器として使っている人はそうそういないだろう。


となると、爪は体のデザインなんじゃないか？


髪の毛は頭を守る為なんていうのも聞くが、ハゲやスキンヘッドの人が頭に損傷を受けているイメージもあまりない。


髭がなくて困るのは、髭男爵くらい。


わき毛がなくて困るのは、わき毛アイドルと黒木香くらい。


つまり、爪と毛はカラダのデザインなのだ！


そして、人はその天然のデザインにさらに色付けする。


髪の毛でいえば、髪型やカラーリング、爪でいえばネイルアート。


人間独特の文化、｢遊び心｣だ！


そう考えると爪は最高のキャンバスなのだ！


適度な固さと、どんどん新しい爪が生えてくるので、タトゥーのように一生物にならない。


付け爪なんかもある。


僕は爪をキャンバスにしたことがないので詳しいことは分からないですが…。


確かに爪はアートには最適なパーツではあるが、考えたら、人間の体全てがキャンバスになりうるのだ！


｢遊び心｣はとどまることを知らない！


アイシャドー、つけまつげ、チーク、ルージュ…。


ピアス、ネックレス、タトゥー…。


ピアスとかタトゥーなんかは歯止めが利かないかのように全身にしている人も少なくない。


人体がオブジェと化している。


しかし、人体の中でまだアートに最適なパーツがある！


歯だ！


今現在あるのかは分からないが、近い将来｢トゥースアート｣がポピュラーになる日も来るのではないか？


笑ったときに見える、前歯に描かれたエンジェルや、各歯に色んな国の国旗、各歯に一文字ずつ書かれたベジタリアンの文字…。


｢遊び心｣満載だ！


それでも僕は何も着飾っていない風呂上がりが好きだったりしちゃう。