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「折腰」
きっちりと作られた完成度の高い正統派時代劇
最終回、全て綺麗に伏線を回収しての、納得のラストが素晴らしい
ストーリーもキャストも全て良かったです
家族愛、夫婦愛、仲間愛、そして国を治める者として最優先すべき民への愛が、戦乱の世を背景に、全編に描かれていました
ほっこりするシーンもたくさんあって、重くなり過ぎずそこも良かったです
骨太の感動作でした
高齢となり、体調を崩している焉州の州牧・喬圭には、かつて同盟を結んでいた巍国を見殺しにした過去があった
自国の民のため仕方のない選択ではあったが、決してやってはならない裏切り行為だった
その為巍国は時の当主含めてその息子とその長男の三代を失うことになった
その時まだ子供で、一人生き残ったのが現在の巍国を治め、その冷徹かつ勇猛果敢ぶりで名を馳せている巍公こと、魏劭だ 巍公・魏劭(仲麟)/リウ・ユーニン)
目の前で無惨に死んで行った祖父、父、兄の姿を一日として忘れたことのない魏劭は、喬家への恨みを今に引きずって生きている
左)魏保(魏劭の兄)/ガオ・ウェイグァン
それから14年、喬家は勢力を広めようとする勢いの魏家の報復を恐れる日々を送っていたが、そこへ魏劭の祖母徐太夫から喬家に、魏劭と喬家の娘との縁談を薦める書状が届く
徐太夫人/リウ・シャオチン
立場上その縁談を受けるしかない喬家だったが、喬圭の長男焉州州牧・喬越の娘、大喬には既に心に決めた男性がいた
喬家の馬の世話係、比彘だ
大喬/ハー・ホンシャン
比彘/ジョウ・ルーラー
大喬と姉妹のように仲の良い、喬圭の次男焉州郡守・喬越の娘小喬は、大喬にだけは幸せになってほしいと比彘との駆け落ちを手助けし、自分は進んで魏家の当主魏劭との政略結婚への道を選ぶ
喬家のために、そして焉州の民たちの平和のために
小喬/ラレイナ・ソン
嫁荷として磐邑の印を携えての結婚式は無事に終えるも、喬家への恨みが骨髄まで染みている新郎魏劭は、頑なに小喬に冷たく当たる
その上に、魏劭の母朱夫人は魏劭に横恋慕する姻戚の鄭楚玉にそそのかされて小喬に策略を巡らすし、輿入れ早々様々な面倒ごとに巻き込まれるが、聡明な小喬は決して相手の策略の手に落ちることはない
小喬の聡明さを見抜いた魏劭の祖母徐太夫の公正な口利きもあり、小喬は次第に魏家の嫁として存在感を増していく
小喬は頑なに見える魏劭が、実は家臣たちから慕われる優しく正義感の強い人物であることに気が付いていた
小喬は喬一族に対して深い恨みと敵意を抱く魏劭に、まずは自分を認めてもらおうとあらゆる手段を講じる
その小喬の英断と聡明さに魏劭は舌を巻くが、その聡明さが時としてあざとくも見え、気に食わない魏劭
だがそんな日々を繰り返す内に、魏劭は小喬の裏表のない公正さ、自分に対する気遣いにも気付き始め、少しずつ警戒心を解いていくのだった・・・
辺州陳家世子徐太夫の孫で魏劭の仲の良い従兄、魏儼(世元)
魏儼(世元)/リウ・ドゥアンドゥアン
魏劭の祖母徐太夫を心から慕い、祖母からも可愛い孫として愛されている 風流で絵と酒を好み、美しい妓女を絶えず傍に置いている
哀しい運命を背負っているが、その弱さを誰にも見せない
ただ小喬に道ならぬ恋心を寄せてしまい、後に魏家から離れることになる
リウ・ドゥアンドゥアンさん、さすがの存在感です こういう複雑な背景を持つ人物を演じさせたら、右に出る俳優さんはいません
亡き魏劭の兄・魏保の婚約者、玉楼夫人
蘇娥皇・玉楼夫人/シュエン・ルー
魏保の死後、辺州の主の元へ嫁ぐ 額に牡丹の花を描き、世の人々を欺く功名心とプライドの塊、計算高い女性
自らの生き残りのためならどんな手段も厭わない
亡き兄からその世話を頼まれた魏劭の弱みに付けこみ、小喬との仲を裂こうとあらゆる手を講じるが・・
小喬を一方的に妻にと望むが叶わず、その後も小喬に執着
狭量で器が小さいくせに残忍で、時として信じられない行動を執る、人の上には決して立ってはならない人物
果たして彼の玉楼夫人への思いは本物だったのだろうか・・
こちら魏劭の家族同様の仲の側近たち
(中)魏劭が頼りとする軍師・公孫羊 /ウェイ・ズーシン& 魏劭と仲の良い側近・魏家四兄弟
その魏家四兄弟の中でも、本作でより重要な人物となったのは、四人の中でいつも貧乏くじを引いている、人の好い魏梁 そして、魏梁が思いを寄せる小喬の侍女、小桃だ
右)魏梁/ワン・チョンスー
二人で幸せになれるものと思っていましたのに・・
癒しと言えば、一人異彩を放っていたのが
高恒/ピーター・ホー
文人とは思えない鍛え上げた筋肉をひけらかし、重い石も軽々と持ち上げるので、魏劭がライバル心むき出しで高恒と競い合うシーン、笑いました
緊張する戦争や悪巧みの場面の多い中、こういうエピソードが上手に入れられていて、楽しく見れたところも大きいです
ピーター・ホーさん、良い味出してでした いつもでもカッコ良くて、嬉しいです
小喬の弟で槍の使い手、喬慈
喬慈/アオ・ズーイー
姉の小喬のことが大好きなとても良い子 純粋な心を持つ槍の使い手である小喬の弟、喬慈は、義兄である魏劭から大変気に入られる
そして、物語の最初の頃に出てくる、魏劭の母朱夫人のお気に入りで、小喬を追い出そうと画策する悪賢い姻戚の鄭楚玉
鄭楚玉/コン・シュエアル
なんと「逐玉」で余浅浅、「めぐり逢いの花婿」では殷淑君を美しく演じてられるコン・シュエアルさんが、本作ではずる賢い嫌な女の役でびっくり
本作は2023年制作らしいので、きっと作品としてはその2作よりもっと前に演じられたんでしょうね
でも、やっぱり悪役されてもお綺麗です
魏梁と小桃のカップルもですが、こちら大喬と比彘のカップルにも幸せになってほしかったです
大喬パパはなんてことをしてくれたんだか・・・
登場人物のキャラ設定がしっかりしていて、どの人物も俳優さんたちがとても上手に演じられていて、キャストもパーフェクトだと思いました
ただ主演のお二人に関しては、時々メイクが濃すぎて
美しいお顔立ちなのだから、あんなに手を加えなくても良いのにとちょっと気になりました
特に小喬役のラレイナ・ソンさん、美しかったです~
「九州縹緲録」以来ですが、ほんと綺麗な女優さんで、演技もお上手なんですよね
時々小喬が魏劭にだけ見せるこのオトボケな表情に笑いました
「一念関山」に続いて、これがリウ・ユーニンさん主演作を見るのが2作目になりますが、もう威風堂々たるセンターぶり コメディセンスもおありで、ボケぶりがお上手なんですよね
まだ見ていないリウ・ユーニンさんの主演作があるので、またぜひ見たいと思っています
これだけ最後すっきりと伏線拾って終わってくれる作品もなかなかなくて、気持ちよく見終わることができました
ほんと面白かったです
画像お借りしています
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