2,024年 日台合作 全123分
原作:紀行エッセイ ジミー・ライ
脚本・監督:藤井道人
お久しぶりです
このひと月、引越しのため大忙しの毎日でした
高齢者の引越しは想像以上に過酷でした
ヘトヘト~~
何とか新しい環境にも慣れたので、見たかった映画を見に行って来ました
期待通りのとても良い映画でした
優しくて柔らかでとってもピュアで
見に行ってホント良かったです
とてもとても癒されました
あらすじと登場人物
幕開きはとあるゲーム会社の理事会
友人と共に創始者であるジミーは、怒号が飛び交う中、そこで一人周りから糾弾されて、責任者の地位を追われる
久しぶりに実家に戻った失意のジミーは、自室で1枚のハガキを手にする
かすかに残る思い出の香り
初恋の香り
物語は18年前に遡る
ジミーは志望大学に合格し、カラオケ店でアルバイトをしていた
賑やかで楽しいカラオケ店の仲間達
そんな中一人のバックパッカーの女の子がジミーに声をかけた
「日本から来たんだけど、財布を無くしてしまって
しばらく働きたいんだけど。。」
女の子の名前はアミと言った
台湾を旅する日本から来たアミは、ジミーより4歳年上だった
アミは、自分にしか描けない絵を描くことがモットーの、明るく優しくどこかミステリアスな女の子
そんなアミにジミーは生まれて初めて恋をする
その想いはダダモレで、周りの誰もが気付くほど
そんなジミーを年下扱いし、ガードの硬いアミだけど、一緒にバイクに乗ったり、ランタンを上げたり、二人にはいくつかの思い出が残
った
しかしジミーの片想いは、アミの突然の帰国で幕を閉じる
その想いを打ち明けようとして打ち明けられなかったジミー、
あの時君に打ち明けていたらどうなっていたのだろうか
「ずーっとずーっと先で
夢が叶ったら日本に会いに来て」
そうだアミの生まれた町に行こう
アミには会えないかもしれないけど、アミがどんな町で暮らしていたのか見てみたい
こうしてジミーは18年の時を経て、日本に向け旅立つ
なぜジミーには、18年もの年月が必要だったのか
その謎は物語の進行と共に少しずつ明かされて行く
ジミー/シュー・グァンハン
ひとつ間違うとベタなストーリーになってしまうテーマなのですが、脚本の構成がとても素晴らしくて、ただのラブストーリーでは無く、もっと奥深いメッセージが伝わって来る、優しくて味わいのある作品に仕上がっています
ロードムービー風でもあり、台湾や日本の素晴らしい景色もたくさん堪能できます
旅での人々との一期一会のふれあいにも心癒されます
出番は少ないのですが、ジミーが旅先で出会う人達とのエピソードがとても良かったです
特に18歳年下の幸次と出会い、下車をして雪の中童心に返って二人で雪と戯れるシーンは印象的でした
幸次/道枝駿佑
旅は何が起こるかわからないから面白いとは、18歳の一人旅初めての幸次のセリフ
新潟で出会ったネットカフェで働くフリーター、由紀子とのエピソードも素敵でした
由紀子/黒木華
ランタンのお祭りが見たいと言ったジミーのために、車を走らせてくれた由紀子
18年前にアミとあげたランタンの夜を思い起こすジミー
そしてアミの生まれた町に下り立ったジミーを待っていたのは・・・
ラストに流れる、この映画のために書き下ろされた、ミスチルの主題歌「記憶の旅人」がまた秀逸です
映画への愛にあふれています
ラストのラストまで誰一人席を立つ観客はありませんでした
シュー・グァンハンさんと清原果耶さんというこれ以上ないキャンスティングでこの映画が見れた事、本当に幸せでした
道枝君や黒木さん、久しぶりのジョセフ・チャン、さすがの松重さんにそして愛すべきカラオケ店の優しい面々
素敵な映画を彩ってくださってありがとうございました
ジミーはこの旅で、アミの本当の心を知りました
アミもアミらしく青春を駆け抜けたことを知りました
ジミーは台湾に戻ると再び仕事を始めることにします
ジミーの明るい笑顔がそこにはありました
シュー・グァンハンさん、日本語がお上手でびっくり
18歳の時の演技もまったく違和感なくて、さすがでした
清原果耶さん、日本の女優さんの中で一番大好きな女優さん
いつも想像以上の演技で驚かせてもらってる才能にあふれた女優さんです
本当はもう一度見に行きたい
でも時間的に無理なので、テレビ放送を待ちます
どの年代の方でも楽しめる映画だと思います
ぜひお時間がございましたら、映画館で見て頂きたいです
心からおススメです
台湾に行きたい~~
画像お借りしています