2023年 韓国 ENA 全12話 
Netflixにて視聴しました
日本の相撲に似た韓国の格闘技「シルム」を扱った青春もの
サスペンスも少し絡みますが、のどかな海辺の町の景色と同様の、ほんわかとした優しく温かな物語となっています
何と言っても主人公の底抜けなピュアさに癒されます
14キロ体重を増やしてこの役に挑んだチャン・ドンユン君に拍手です
あらすじと登場人物のご紹介
物語の舞台は町をあげて「シルム」が盛んな海辺の町、コサン
その町のシルム団に所属するキム・ベクトゥが本作の主人公
かつては神童と呼ばれた程の有望株だったが、31歳の現在に至るまで未だに優勝の経験がなく低迷が続いている
キム・ベクトゥ/チャン・ドンユン
父はシルム界の大御所で兄二人も壮士(優勝経験者)という輝かしい実績を誇る家族の中、肩身が狭い末っ子のベクトゥだが、家族は皆手荒くも温かく末っ子ベクトゥを応援している
ある夜ベクトゥは飲めない酒を飲んだ勢いで、今度の大会で負けたらシルムを辞めると公言する
しかしその大事な試合の前に、ベクトゥは試合相手に勝ち方を伝授する人の良さ
ベクトゥがほぼほぼ勝ったと見えた試合だったが、判定でベクトゥの負けとなり、ベクトゥには引退の危機が迫る
加えてあろうことかベクトゥにはいきなり殺人の容疑がかかり、警察に連れて行かれる
ベクトゥがたまたま接した一人の男が貯水池で遺体となって発見され、その前夜その男とベクトゥが一緒にいた様子をカフェのオーナーに目撃されていたためだ
もちろんベクトゥの嫌疑はすぐに晴れるが、その事件はその昔一番の仲良しだった幼馴染を、ベクトゥの前に20ン年ぶりに連れて来てくれることになる
ベクトゥのチームのマネージャー、オ・ユギョンとして
オ・ユギョン/イ・ジュミョン
ベクトゥには子供の頃にシルムの強いオ・ドゥシクという親友がいた
ドゥシクは女の子だが、他の誰よりもシルムが強かった
ドゥシクがこの町を去った時、ペクドゥは泣きに泣いた
あの日から一日としてドゥシクのことを忘れた日は無い
そんなベクトゥは空き家となったドゥシクの家に、何かあると寄り道をして、いるはずのないドゥシクに話しかける
そしてその日そこにユギョンが現れた
ベクトゥはユギョンを見るなり叫んだ
「ドゥシカ!!」
★ここからネタバレ多いです★
まずはユギョン=ドゥシクであることは、視聴者がすぐに気が付く流れ
ドゥシクは警察官となり、潜入捜査のために相棒と偽夫婦となりシルム団のマネージャーとして赴任して来たのだった
ドゥシクにはできればこの町に来たくない理由があった
かつて壮士だった父親が殺人事件の容疑者として捕まり、町の人々から表向きドゥシクには同情するも陰でひそひそ噂され、無実とわかっても居づらさが続いたドゥシク一家は、ひっそりとこの町を出て行った過去があったのだ
ベクトゥはその時あまりに幼くて、ドゥシクを守れなかったことをずっとずっと後悔して生きて来ている
今も変わらず純粋で子供の心を忘れていないベクトゥに比べ、とんでもなく辛い日々を過ごして来たドゥシクは、ずっと大人で何事も達観しているようにすら見える
貯水池の殺人事件の捜査と共に、父親に罪を着せた憎い真犯人をも捕まえたい思いのドゥシクは、ベクトゥに優勝してほしいと応援する気持を抱えつつ、かつての幼馴染たちの手も借りながら、少しずつ真犯人に近付いて行く・・・
ネタバレ感想と俳優さんについて
「椿の花の咲く頃」の大ヒット以来、ラブコメに定番のようにミステリー要素を絡ませるドラマが増えました
本作もまたかーと思いましたが、思ったほど執拗なミステリーでは無く、スポーツものとしての面白さや爽快さもあり、温かい人たちがたくさん出て来て、気軽に楽しめるドラマとなっています
町の人たちがとても良い人達だけど口うるさくて過干渉で閉鎖的なところも現実的で、冷ややかな関係になってしまった幼馴染たちがドゥシクが帰って来たことでまた一致団結して以前のように仲良くなって、嫌な奴だと思ったジンスが実は良い奴だと言うことがわかって・・と、人間は画一的ではないんだと当たり前だけどいろいろ考えさせられるところも多かったです
この複雑な世の中、ベクトゥは本当に真っすぐな性格で、周りの人達を時にその一点の曇りもない言葉でドキッとさせます
しかし、鈍くさいようにみえて実は勘が鋭いベクトゥはたまにワンポイントで突っ込んで来て、冷静なドゥシクをドキッとさせる面白いヤツでもあります
シルム、初めて見ましたが面白い格闘技です
すごく迫力あってカッコイイです
試合の場面ではおのずと力入れて見てたので、肩こりました
全編に挿入されていた子供時代のエピソードがとても可愛くて好きでした
子役さんたちパーフェクト
大人の俳優さんたちもパーフェクト
チャン・ドンユン君はとても好きな俳優さんで「ソロモンの偽証」以来、見れる限り見ています
14㎏も増量してもお顔が小さいまま
純朴な役が多いですが、このベクトゥ役もほんとピッタリでした
ドゥシク役のイ・ジュミョンさんは「二十五、二十一」以来です
今回もサバサバした気持の良い女性の役で、ドゥシク役にピッタリだと思いました
ドンユン君と身長変わらんなぁと思ったら、173cmもおありなんですね
あとの幼なじみの友達三人とドゥシクの偽夫で後輩の警官役の俳優さんもとても良かったです
もちろんお父さん、お母さんたちも、監督さんも
最初の方少しテンポが遅いですが、12話と短めなのでぜひ最後まで楽しくご覧いただければと思います
おススメです
画像お借りしました