2022年 インド 179分
ラージャマウリ監督作品
いやぁ、ものすごいものを見てしまいました
上映時間3時間の長丁場ですが、全編クライマックスの連続で、息つく暇も無く、3時間があっという間
エンドロールの場面がずっと出演者の皆さんのダンスシーンだったせいもありますが、場内に電気が着くまで誰一人席を立つ客がいませんでした
皆さん、笑顔での退出でしたよ
これぞザッツエンターティメント映画
超超おススメです
あらすじ
1920年、英国軍統治下のインドでは、英国軍上層部のインドの民に対する目に余る横暴が常となっていた
ある村から英国軍人の妻に気に入られ連れ去られた少女マッリを救出する使命を帯びた村一番の勇猛果敢な男、ビーム
ビーム/N・T・ラーマ・ラオ・Jr.
そして英国の警察官で、誰よりも勇猛果敢、相手が何万人であろうと一人で立ち向かう恐れ知らずの男、ラーマ
ラーマ/ラーム・チャラン
この敵対する二人が、互いの素性を知らないまま、街中での危機に面した少年の救出劇で共に力を合わせ、命を賭けた友となる
このシーン、すごすぎです
街中に潜んで少女救出の機会を待つビームは、とても心の真っすぐな男だが、むろん兄貴と慕うラーマにもその目的は知らせていない
一方ラーマももちろん自分が警察官で、実は少女を救出するために潜入した者たちを追う責任者であることを、ビームには明かしていない
そしてラーマは自分が追う重要人物がビームであることを知らなかった
気の合う二人はそういう関係に気付きもせず、日々友情を深めていった
英国人も横暴な人たちばかりでは無い
ビームたちインド人に分け隔てなく優しく接してくれる優しく美しい英国人女性ジェニーにビームは恋をする
そしてラーマの機転でジェニーと親しくなるビーム
ジェニー/オリビア・モリス
そしてジェニーから招待状をもらって向かった宮殿に、ビームの探す少女マッリがいることを知るビーム
ビームは閉じ込められたマッリと遭遇、マッリ救出を誓う
その宮殿でのビームとラーマの圧巻のダンスパフォーマンス(ナートゥ)が素晴らしい
キレッキレなんてものじゃないデス
アクションだけで無くダンスもスゴイ、ビームとラーマ
しかし、お互いに素性が知れて相容れない相手と知る日がついにやってくる
それでも互いに非情になれない二人
インド激動の時代、彼らが選ぶのは友情か? 使命か?
ビームには村で待つ仲間たちのためにマッリを救い出す使命があったが、ラーマにも村人たちに銃を持ち帰り、自らの国を自らの手で防衛するという亡き父の望みを果たすと言う、大きな大義があった
ビームとラーマはそれぞれの大義のために、友情を捨て、壮絶な戦いに臨むことになる
ビームたちが少人数で宮殿に乗り込むシーン
そんなん無理でしょと思っていたら、びっくりの猛獣たちの援軍が
いやもう~こんなんありですか
またこの猛獣たちがすごくリアルなんです
多分CGなんでしょうが、ホリウッドの映画技術のレベルの高さ、半端じゃないです
ビームはラーマの手柄により、英国警察に捕まえられる
一度はこうやってとうとう敵と味方に決裂した二人に見えた
しかし、ビームの処刑の日、それを阻んで逃がしてくれたのは誰あろうこのラーマだった
それをビームが知ったのは、逃亡中に助けてくれたラーマの恋人、シータの言葉からだった
右)シータ/アーリヤー・バット
ラーマが大義のために自らを捧げて生きて来たこと、ビームと敵対することへの葛藤、ビームを助けたために自らが処刑されることになったという顛末を聞いたビームは、一人ラーマ救出に向かう
ここからはより胸アツなシーンの連続
顔を合わせた二人にはもう言葉はいらない
英国側からの執拗な暴力により足を痛めているラーマを肩車にしてビームが爆走する
肩車で敵陣を突っ切る二人
こんなん初めて見ました
この二人ならやれる
お馬さんとバイクが並んで爆走~
いや~もうこれでもか~ですよ
仁王様のような神々しいラーマ
アクションも普通じゃありません
とっくの昔にハリウッド超えてます
お見事です
主役のお二人が揃って濃いお顔にすごい髭で、最初どちらがどちらか区別がつかず
しもぶくれな少し太目さんがビームで、どちらかと言うとイケメンでスッとしてる方がラーマ
インドを代表するスーパースターお二人の共演だそうですが、実に
相性が良くて素晴らしいコンビだと思ったら、普段から仲良しさんなんだとか
アクションもだけど、ダンスも超一流
最初から最後までほんと楽しかったです
元気いっぱいもらいました
「踊るマハラジャ」以来のインド映画でしたが、これからはもっとインド映画も見たいと思いました
この作品はテレビで見たら魅力半減です
ぜひぜひ映画館で観てほしいです
超超おススメです
👇 映画館で頂いたPOSTCARDです