2020年 韓国 tvN 全16話
本作のヒロイン「セリス・チョイス」代表、ユン・セリ
ユン・セリ/ ソン・イエジン
財閥の娘ながら父親から独立して立ち上げたファッションアパレル関係の会社「セリス・チョイス」を、10年で超一流の会社に育てたやり手の女性実業家
芸能人や有名人たちとのデートをパパラッチに追いかけられる華やかな毎日を送っている
実家とは折り合いが悪くほとんど寄り付かないユン・セリだが、父からその経営手腕を認められ、ある日「クィーンズグループ」の後継者に指名される
<ユン・セリの家族>
クィーンズグループ会長セリの父ユン・ジェピョン/ナム・ギョンウブ
執行猶予で帰って来たりとそんなにクリーンな事業家ではなさそう
義理の母ハン・ジョンヨン/ パク・ウンジン
夫が外で作った子、ユン・セリが2歳で引き取られて心ならずもセリの母親となる
なついて甘えてくるセリを可愛く思えないジョンヨンは、幼いセリを海辺に一人で置き去りにし、それ以来セリとの間にわだかまりを抱えている
長兄ユン・セジュン/チェ・デフン
長兄の嫁ト・ヘジン/ ファン・ウスレ
この出来の悪い長兄夫婦は、長男でもあるし、妹にムザムザ後継者の椅子を取られたくないと思ってそれなりにいろいろ画策してはみるが、失敗ばかり
時折理性を失い他人に暴力を奮って問題を起こすこともある長兄だが、元々そんなにあくどい事はできない夫婦に見える
夫婦仲が良くていつも二人一緒だ
比べてあくどく冷酷非情なのが次兄夫婦
次兄ユン-セヒョン/ パク・ヒョンス
仕事もできないし、人の上に立つ器でも無いのは長兄と一緒だが投資家詐欺に合って会社に大損害を被らせておきながら、何とか妹のセリを陥れて自らが財閥の後継者となるよう画策し、果ては妹の命さえ狙う残忍な兄である
次兄の嫁ユ・サンア/ユン・ジミン
そしてその次兄を後ろで操り、時には前面に出てセリの命を奪おうとするこの上なく悪賢く恐ろしい嫁である
そして、父からクイーンズグループ後継者のお墨付きを貰ったセリは、翌日自社ブランドのスポーツウェアテストを兼ねたパラグライダーに乗って、強風の中意気揚々と空高く飛ぶ
そのセリを不安な面持ちで送り出すホン広報チーム長
ホン・チャンシク/ コ・ギュピル
ホンチーム長はセリの右腕で、仕事のできる美しいセリを心から尊敬しているが、仕事に対する厳しさゆえにセリの声を聞くとジンマシンが出るほど、セリを恐れてもいる
やがてホンチーム長の不安は的中、セリは強風に煽られ竜巻に巻き込まれて落下し、何とか森の中の一本の木に引っかかる
ここはどこ? 大きな公園?
パラグライダーごと木にぶら下がったままのセリは、壊れたトランシーバー片手に助けを呼ぶが返事はない
そしてそこに現れたのが、本作のもう一人の主人公、北朝鮮人民軍第五中隊長リ・ジョンヒョクだ
リ・ジョンヒョク/ヒョンビン
そう、セリは心ならずも38度線を越え、あろうことか北朝鮮の領内に不時着してしまったのであった
ここでリ・ジョンヒョクに出会えたのはセリにとって幸運だった
普通ならここで射殺されても文句の言える立場では無かったからだ
ジョンヒョクはセリが全くの事故で北朝鮮に来てしまった事を知り、韓国に帰すために協力しようとするが、セリは殺されては大変とただひたすら走り回り、とある小さな村にたどり着く
助かったと思ったセリだったが、彼らの見慣れない行動や耳慣れない会話に、自分がまだ北朝鮮側にいることを知り愕然とする
そしてそこに一台の軍用トラックが通りかかる
窓からは保安部少佐チョ・チョルガンの顔が見える
チョ・チョルガン/ オ・マンソク
底辺に生まれ育ち自分が上にのし上がることしか考えていない野望の塊の人物
悪事の限りを尽くして最後までセリとジョンヒョクを苦しめる
この男に見つかっていたら、セリの命は風前の灯だったに違いない
または財閥の娘だから駆け引きに使われただろうこともゆうに推察できる
そこにジョンヒョクが現れ、自分の舎宅にセリを引き入れる
驚くセリだったが、顔見知りのジョンヒョクと判り思わずほっとするセリ
地獄で仏とはこのことか
ジョンヒョクの率いる第五中隊の隊員は他に4名
<第五中隊のF4>
酒が大好きで酒に飲まれるところが難点 憎まれ口が得意なピョ・チス 非武装地帯勤務の最終日に飲み過ぎて、セリの逃亡時にも全く役に立たない失態を演じている
ピョ・チス/ヤン・ギョンウォン
韓国ドラマが大好きで、涙ながらに「天国の階段」を見ていて、逃げてゆくセリを見逃してしまったキム・ジュモクチェ・ジウの大ファン
キム・ジュモク/ユ・スピン
F4一のイケメンでまじめな好青年、パク・グァンボム
パク・グァンボム/ イ・シニョン
まだ17歳の純粋無垢な家族思いの少年兵、クム・ウンドン
クム・ウンドン/ タン・ジュンサン
劇中で北朝鮮の兵役期間が10年と聞いてセリはびっくり
私もびっくり
韓国の2年間の兵役でも短くは無いと思うのに
待ってる家族はどれだけ辛いか
ジョンヒョクの宅舎に来た四人はかくまわれていたセリと鉢合わせ
私を見逃したあなたたちにも責任があると、セリは彼らの弱みにつけこんで自分を無事韓国に逃がすよう手助けを迫る
確かにこれがバレたらジョンヒョクとF4は間違いなく処罰の対象となる
ここからセリとジョンヒョクとF4とのセリ韓国帰還作戦が始まる
彼らは非武装地帯の担当から外れたばかりなので、その職務にはすぐに戻れず、船で渡る方法などいろいろ試すがなかなかうまく行かない
ある日チョ・チョルガンに危うくセリを連れていかれそうになるが、ジョンヒョクは車を飛ばして駆け付けて、セリが自分の婚約者で韓国でスパイをしていると嘘を付き、何とか事なきを得る
ジョンヒョクは見た目のかっこよさに加え、まじめで人柄が良く、女性たちから大人気だ
そのジョンヒョクに婚約者がいたというので村の奥様たちは大騒ぎ
<舎宅村の奥様方>
皆さん少々物を貰うと弱いところはあるが(笑)、思いやりがあって明るくて優しい人ばかり
人から後ろ指を刺される盗聴係の軍人の妻もいれば、逮捕される大佐の妻も出るが、変わらぬ友情で繋がっている人たちで、さっぱりした性格のセリとはすぐに気が合う
下の写真右の人民班長役のキム・ソニョンさんがいらっしゃるせいか、なんか「応答せよ!1988」の世界のご近所さん同士のようなほんわかした仲の良さに見えてくる
このドラマを見て一番驚いたのはこの北朝鮮の人々の描写だ
北朝鮮というと人々はもっと暗くて貧しい辛い生活をされているかと勝手に思っていたのだが、この舎宅村はまだ恵まれているのか、食料もあり軍の圧力も少なくてずいぶんと平和に見える
脚本家の方が実際に脱北者の方から聞かれて村の様子を再現されたらしいので実際の暮らしを反映しているのだろう
さて、当座の誤魔化しでセリを婚約者と紹介したジョンヒョクには、
実は親同士が決めた10年来の本物の婚約者がいた
<婚約者とその家族>
ジョンヒョクの婚約者 音楽家のソ・ダン
ソ・ダン/ ソ・ジヘ
デパート経営などで裕福に暮らしているダンの母
ダンの母ミョンウン/チャン・ヘジン
ジョンヒョクとも親しく、いろいろと便宜を図ってくれる叔父
ダンの叔父コ・ミョンソク/ パク・ミョンフン
このダンの母役のチャン・ヘジンさんが映画「パラサイト」で叔父役のパク・ミョンフンさんを階段から蹴落とされたんですよね
ほんとにあの時のあのお二人ですか????
やっぱり韓国の俳優さんたちはスゴイ!!
その他のキャストとして忘れてはいけないのがセリの次兄を騙して
大金をふんだくり韓国に逃亡した実業家ク・スンジョン
ク・スンジョン/キム・ジョンヒョン
スンジョンをかくまってくれているチョン社長やオ課長はどう見ても信用できる輩ではないが他に行き先もなく仕方なく隠れ家で生活している
そしてある時セリと再会する
セリとは韓国で婚約者同士だったことがある
未練の生まれたスンジョンはセリを助けたりする内にまたセリを好きになるが、セリにはすでにジョンヒョクがいた
セリにプロポーズして渡した指輪もすぐに市場で換金される始末(笑)
そんなスンジョンに新しく気になる女性が現れる
それがジョンヒョクの婚約者のダンである
この恋が切ない
中学の頃からずっと恋してきたジョンヒョクと婚約できたダンは幸せだった
しかしスイスで久しぶりに会ったジョンヒョクは残酷にもダンに「初めまして」と挨拶をする
あれだけいつも顔を合わせていたのに、彼は私にまるで関心が無かったんだ
カメラを持っていても景色ばかり撮って自分のことは一度も被写体として見てくれないジョンヒョクに失望するダン
それでも約束通り自分と結婚するとジョンヒョクは言うが、心は満たされない
そんな心の隙間にスンジョンが入ってくる
しっかりした頼れるジョンヒョクと比べ、詐欺罪を逃れるために北朝鮮に逃亡している情けない男スンジョン
それでもスンジョンは一途にダンだけを思ってくれる
ダンもいつの間にかスンジョンを愛するようになる
ヨーロッパへ逃げる手はずの整ったスンジョンが空港に着いた時、
ダンを人質にしたから来いと連絡が入る
あとは飛行機に乗りさえすればスンジョンの安全は保障されていたのだが、航空券を口にくわえて破りながら、スンジョンはダン救出に向かう
自らの命を懸けて・・・
もちろんセリとジョンヒョクの大恋愛は最高に素敵でしたが、こちらのカップルもとてもとても良かったです
さてジョンヒョクとセリのロマンスに戻ります
二人は一緒に生活しながら、お互いの魅力にどんどん魅かれて行く
それでも南北が統一でもしない限り二人が結ばれることは決して無いことを二人は知っている
ジョンヒョクはセリを何とか韓国に返す努力を重ねる内にどんどん事態は深刻化して行く
事が大きくなろうとした時、ジョンヒョクが実は総政治局長の息子だと言うことが判明する
決して父の名を笠に着るつもりは無かったジョンヒョクだったが、何度も父のおかげで窮地を免れる
<ジョンヒョクの家族>
ジョンヒョクの父、総政治局長リ・チュンニョル
リ・チュンニョル/チョン・グッカン
優しい母キム・ユニ/チョン・エリ
ジョンヒョクが一番大好きだった心優しい亡き兄ムヒョク
実はチョ・チョルガンの悪事を突き止めたために、チョ・チョルガンの手により抹殺されたことが後に判明する
ジョンヒョクの兄ムヒョク/ ハ・ソクジン
セリを何とか韓国に返すも、チョ・チョルガンの魔の手がまた韓国のセリに及ぶことが判明、ジョンヒョクはセリの後を追うように韓国へ密入国する
そしてジョンヒョクの身を案じた父リ・チュンニョルの命で、F4と盗監聴室所属のチョン・マンボクも韓国へ
こうしてセリとジョンヒョク達との再会が韓国で実現することになる
《2》に続く