2018年 中国 全36話
今日は鏡開きの日ということで、朝からぜんざい炊きました
さて、ブログを始めるにあたり去年見たドラマで何作かとても心に残る作品があり、これから少しずつ書き残しておきたいと思います
まずは一番直近で見たこの作品から
友達からDVDをお借りして視聴しました
Kさん、いつもありがとう~
幼い弟を抱えて貧乏のどん底の中、父の言うまま懸命にどんな仕事でもがんばって一家を支えている娘、蘇七雪が主人公
家族第一で苦労しているにも関わらず、七雪が父により妓楼に売り飛ばされるところから物語は始まる
絶望の中、七雪は偶然紅衣の刺客による殺人現場を目撃してしまう
その刺客は則天武后の隠密機関「キカク城」から向かわされた女刺客で、七雪はそれが縁で自らも女刺客として生きる道を選ぶ
その組織で七雪は晩媚と言う名前を授かる
晩媚/リー・イートン
機転が利き美しい晩媚は次第に頭角を現して行くが、生来真っすぐな性格で間違ったことのできない晩媚は、否応なく殺人の命を受けるも毎回自らとの葛藤に悩み苦しみ、キカク城主タラから再三の度を越した嫌がらせを受ける
城主タラ/ジル・シュー
心身共に病んでいる極悪非道なタラの傍には、いつも彼女の影
がいて、優しくフォローしてくれる
刑風/リー・ズーフォン
刑風はキカク城の懲罰担当部署「刑堂」の責任者でもある
晩媚にも影がいる
今日影になれなければ死ぬ運命の長安を晩媚は自らの影に選ぶ
長安/チュー・チューシャオ
この奇妙奇天烈な設定の物語は、晩媚が何度も死の危険にさらされながらも、自らの真っすぐな心を失うことなく、城主にまで上り詰める物語ですが、一番の見所はこのかけがえのない影である長安と晩媚との強い絆で結ばれた純愛だと思います
長安は晩媚のためなら何の見返りもなく命をかけます
晩媚にいかに誤解されようともその思いは最後まで貫きます
長安と晩媚が親しくなって、お互いの思いを知ってから、長安は
自分の気持を話す時に、自分の主である晩媚をあえて、「晩媚」
と呼び捨てにします
キャー
そこがマイツボで、一人キュンキュンでございました
ちなみに仕事の時の長安は「晩媚様」モードです
この舞台となるキカク城には若様と呼ばれる盲目の寧王がいる
国王晋王の兄君に当たり実際にはこのキカク城の持ち主である
寧王/ワン・ドゥオ
亡き母の愛にも恵まれず、絶えず晋王からの監視を受けながら、
ひっそりと生きる若君は、刃物のように研ぎ澄まされて氷のように冷たい
そんな若様の目が治り、最初に目に入ったのが晩媚だった
冷たい若様が晩媚だけには優しく、若様を愛する側近の月影は
居たたまれない
そして日々若様の晩媚に対する思いは募り、終いには爆発してしまうのだが、晩媚の心には長安しかいない
韓国ドラマに御曹司、中国史劇に皇太子
これがお約束だと思ってましたが、長安は孤児で馬の世話をしていたという設定だったので、あら珍しいと思っていたら、話が進んで行くと、長安は太平公主の子孫と判明
あら、やっぱりね
でも楚王として唐の再興に立ち上がっていながら、全てを投げ出して晩媚の元へ
そして駆け付ける長安に若様が駆け引きを持ち込む
自分の利益とあわよくば長安を亡き者にしようとの画策見え見え
確かに若様は晩媚の命を何度か助けてはくれました
でも綿密に計算した上での事だったし、、
晩媚の心臓と引き換えに自ら助かる機会があったのを見逃してくれたこともありましたが、肝心要の時に、若様は晩媚の命より保身を優先してしまいました
、
後半自分の気持ちに気づいてから晩媚に積極的にアプローチする若様はとても素敵だっただけに、この変わり身にはほんとがっかりしました
一方絶体絶命の晩媚を助けるべく刑風と命がけの取引をして、晩媚を助けた長安は、影も形もなく木っ端みじんにされてしまって、残った胸の皮膚で団扇を作った刑風が長安の血で詩歌をしたためて、晩媚に手渡すシーンはあまりの衝撃に唖然・・・
刑風は長安に自分の姿を投影していて、少しは可愛がってくれているように見えたから、まさかこんな残酷なラストは思いもしませんでした
刑風には長安をなんとか生かしてもらいたかったです
長安の最期があまりに無残過ぎます
思い通りになって若様はさぞかしご満悦でしょうがひどい話です
でも最後には若様命だった月影まで晋王の誘いを断らず側室になってしまって、溜飲が下がりました
しかし、ひとりぽっちで晩媚が城主をつとめるキカク城に帰って来た若様、まだ晩媚には未練たらたらのようでなんだかなぁ・・・
愛する人の皮膚と血で作った扇子なんて、持てますか?
私はいらないです
でもそれもありかもと思える奇抜な世界のお話でした
お話の中で絶えず出てくる虫に蟲毒、それありきのお話だったので一応納得して見ましたが、いろいろつっこみ所は多かったです
それでも三回も繰り返し楽しく視聴できたのは、偏に晩媚と長安の二人の純愛が素敵だったから
チュー・チューシャオさん、初めて見ましたがすごく魅かれる俳優さんです
特にイケメンさんではありませんが、佇まいが素敵ですし、演技が素晴らしくお上手です
ほかの作品も見てみたいと思って探したら「孤高の王妃」という
ドラマと「流転の地球」と言うSF映画にご出演なんですね
機会を見つけて、ぜひどちらも見てみたいと思います
若様のワン・ドュオさんは、お美しい
「花千骨」のお姉さまを連想しました
マーク・チャオとダン・ルン主演の「陰陽師」にご出演とのことで、こちらも楽しみに待ちたいと思います