おはようございます
不安定なお天気が続く札幌です
晴れてますが午後は雨か…最高気温予報は29℃
本日は祝日「山の日」
おととい見た雲がマッターホルンのようだった
もちろん見たことはないけれど、ジグソーパズルで作ったことがある

読書は川上未映子著「夏物語」 2021年文庫
長編小説(第1部2008年、第2部2016~2019年の夏子の物語)
大阪で育った夏子は貧乏で小学1年の時に夜逃げを経験
20歳で小説家をめざして上京
本は1冊出版したが、書けない状態が続く
38歳のころ自分の子供がほしい(会いたい)と思うようになる
精子提供(AID)を知り、興味を持つ
そして、AIDで生まれ本当の父親を探す男性と出合う
男性と事実婚となるも、ひとりで子供を育てることを決める

タイトルの「夏物語」から想像する(勝手に)清々しさはない
芥川賞受賞「乳と卵」のスピンオフでもある
貧困、母性、家族…
「子供が欲しいというとき人は、何を欲しがっていることになるのだろう」
夏子にとって母になることは、事実婚相手との子ではなく、「自分の子供」を持つと
いう意志だった
出産時の夏子の言葉「私がはじめて会う人だった」
この小説はフェミニズム文学として、海外でも高く評価された
確かに今でも昭和が続く、異性婚・家族制度は独特だ(少しは変わってきたが)
少子化問題はそんなことも影響しているのかもしれない(勝手に思う)
まぁ、子供は一人の人間であり、誰の私有物でもないのだけれど
川上未映子の作品は2冊目だったが、どうも…次を読みたいとはならないなぁ
でも、多くの女性に読んでほしいとは思った