おはようございます。
今日は曇り⛅で、夕方は雨予報の札幌です。
今朝は肌寒くて、暖房をちょっとつけてます…まだまだそんな日があります。
読書はカズオ・イシグロ著「忘れられた巨人」、2017年文庫。
ノーベル文学賞受賞作家の、長編ファンタジー。
ファンタジーはあまり読まないのですが…なんとなく。
舞台はUK、アーサー王の時代。
その国は物忘れの「霧」が立ち込めていた。
戦いを忘れ、自分が何をしていたかを忘れ…。
そんな中、老夫婦が息子に会うために旅をする。
旅の途中に遭遇する敵は、鬼や竜…。
「霧」が晴れたら、良いこともイヤなことも思い出すが。
それでも真実を知り、あるがままを受け入れる覚悟で旅をする。
ブリトン人、サクソン人、いろんな人を巻き込み最後に思い出したことは…。
時代が変わっても、人々は同じことを繰り返す。
殺戮の循環は途切れることなく、復讐への欲望は途絶えることがない。
物哀しい物語だった。
カズオ・イシグロといえば、やはり「日の名残り」でしょ。