読書は村田喜代子著、「エリザベスの友達」。2021年文庫。
97歳の母親は認知症で、老人ホームに入所している。
戦前に天津(中国)で何不自由なく暮らしていた母親は、終戦で引き揚げてきた。
二人の娘が交代で、老人ホームを訪ね世話をやく。
母親は人生の楽しかった過去に戻って、生き直していることがある。
認知症の人には、「逆らわない、叱らない、命令しない」が決まりだ。
認知症を明るくとらえ、老人に優しい心温まる小説です。
が、それに付随したあれこれを考えさせられる。![]()
さてこの
エリザベスとは・・・。
満州に建国された「清」の、ラストエンペラー溥儀(ふぎ)の正妻婉容(えんよう)
のこと。ミドルネームです。
欧米のミドルネームとはちょっと違うかもしれませんが。
接点がないはずのエリザベスを、母親は昨日のことのように思い出すのです。
心温まる小説なのに、それにつながる暗い部分を考えてしまった・・・。
日本には介護保険制度があるから、老人ホームは天国のような所です。
この先はどうなるか分かりませんが・・・。
それにしても、日本は太平洋戦争の前から、戦争や侵略を繰り返してました。
戦争に勝利する体験が、次の侵略につながる。
映画「ラストエンペラー」1988年。を思い出した。アカデミー賞。
グロテスクで苦手な作品だった。
9月6日の「焼きそばUFO」に追記しました。![]()
