青春連載|第42話 「どこ狙ってんの?と言われて初めて向き合ったオレ。」 | 夢見てズレて転び続けたオレの黒歴史ノート

夢見てズレて転び続けたオレの黒歴史ノート

【連載】

なぁ、あの頃のオレ。
ちゃんとできへん人生の話

青春編 (64話完結済)
社会人編 現在執筆中

第1話はこちら
https://note.com/regal_wren4369/n/n802c36a0d555




頭から離れへんまま、来た質問

なぁ、あの頃のオレ。

最後の大会終わってからや。

なんかずっと、
モヤモヤしてたよな。

(もっと本気でやりたい)

(もっと違う場所でやりたい)

でもな、

答えまではまだ出ぇへん。

頭の奥に、
なんかずっと引っかかってる。

なぁオレ。

**感情だけ先走って、脳みそ追いついてへん。**

そんな時や。

ついに来たな。

「オレくん、どこ狙ってんの?」

今まで全部かわしてきた質問、
ど真ん中ストレートで来たな。

逃げ場ゼロ。

完全に詰みや。

お前👇

「……まぁ、とりあえず〇〇高校かなぁ」

なぁオレ。

自分で言うて、
一番しっくり来てへん顔してるやん。

---

周りだけ人生進んでる感

周り👇

「ここ受けるねん」
「もう決めた」
「推薦どうする?」

なぁオレ。

**昨日までアホみたいに騒いでたやつらやぞ。**

急に未来語り始めるな。

成長イベント早すぎる。

その中でお前👇

「へぇ〜」
「すごいやん」

なぁオレ。

**感想だけで生きるな。**

お前の未来の話やぞ。

でもな。

頭の中では、
ちょっとだけ引っかかってる。

(……オレは?)

なぁオレ。

**やっと自分の話として考え始めてる。**

---

先生の一言で、急に現実になる

進路面談。

椅子座って、
ちょっと真面目な顔してるお前。

なぁオレ。

**その顔、内容ない時によくやるやつや。**

先生がプリント出して言う。

「今の成績やったら、この辺やな」

指で、
トントンって机叩く。

……

なぁオレ。

その時、
ちょっと固まったやろ。

先生な、
別に適当に言うてるわけちゃうねん。

ちゃんと、
オレの成績見て、
真面目に考えてくれてる。

それは分かる。

ほんでさらに先生。

「頑張ったらこの辺もいけるな」

なぁオレ。

その言葉も、
ちゃんとオレのこと考えて言うてくれてる。

でもな。

オレの頭の中では、

「今の成績やったらこの辺」

「頑張ったらこの辺」

その言葉が、
なんか妙にリアルやった。

これな、
相談ちゃう。

振り分けや。

完全に分類や。

なんかこう、
スーパーで

「今日はこの棚で」

って置かれてる感じ。

なぁオレ。

**お前、野菜ちゃうねん。**

でもな。

先生が悪いわけちゃう。

オレの中で、
なんかズレてたんや。

紙に並んでる高校名。

静かな教室。

なんか急に、

“人生決める空気”
になってた。

今まで、
なんとなく逃げてたもんが、

急に目の前に
座ってきた感じ。

なぁオレ。

**現実、急に距離詰めてくんな。**

ほんで思った。

(……これで決まるん?)

周りはちゃんと
“次の高校”
見てるのに、

オレだけ、
違う方向見てる感じ。

なぁオレ。

**自分でも説明できてへんのが、一番しんどいやつや。**

---

モヤモヤに言葉を探し始める

その日からや。

お前、
ちょっとずつ考え始めた。

(オレ、何したいんや?)

今まで一回も
ちゃんと考えてへん。

学校行って、
笑って、
サッカーして、
気づいたら一日終わってた。

なぁオレ。

**流されるまま生きすぎや。**

でもな、

今回は違う。

なんか考えてる風ちゃう。

ほんまに、
ちょっとだけ迷ってる。

頭の中👇

(高校行って、その先どうすんのか)

(ほんまにこのままでええんか)

なぁオレ。

やっと脳みそ動き出したな。

遅いねん。

起動時間、
古いパソコン並みや。

---

答えはずっとそこにあった

考えて出てきた答え。

サッカーやった。

なぁオレ。

お前な、

周りの目ばっか気にして、
教室では
どう振る舞えばええか分からんかったやろ。

空気読んで、
変に気ぃ使って、
自分出すん苦手やった。

なぁオレ。

**学校では“正解っぽい動き”ばっか探してた。**

でもな、

サッカーの時だけ違った。

ボール蹴ってる瞬間だけ、
勝手に声出て、
勝手に走って、
勝手に夢中になれてた。

点決めたら叫んで、
負けたら落ち込んで、
悔しかったら怒って。

なぁオレ。

**感情、全部サッカーで出してた。**

一番“自分”になれてた場所や。

悔しくても、
しんどくても、
怒られても、
結局戻ってた。

誰にも言われてへんのに、
毎日ボール触ってた。

なぁオレ。

それもう趣味ちゃう。

お前を助けてくれてたんや。

---

でもなんか違う

じゃあ高校サッカーか?

って考えた時に止まる。

(なんか違うな…)

理由は分からん。

でもピンと来てへん。

なぁオレ。

**説明はできへん。**

でも、
無視できへんかった。

なんかこう、
今の延長じゃない気がした。

もっと外。

もっと知らん世界。

もっと、
本気の場所。

---

出てきた答え

その時や。

ふっと出てきた。

(海外でサッカー…)

……

なぁオレ。

**また出てきたな。**

何回打ち消しても、
結局そこ戻ってくる。

でも今回は、
前みたいに
すぐ消えへん。

頭のどっかで、

(……でも現実的ちゃうよな)

って思ってる。

なぁオレ。

夢を否定したいわけちゃう。

ただ、
怖いねんな。

遠すぎて。

知らなすぎて。

どうやったら行けるか、
何も分からへんから。

なぁオレ。

**すぐ信じきられへんのも、お前らしいけどな。**

---

初めて口に出す

それでもな、

ちょっとだけ勇気出した。

仲ええサッカー仲間に言う。

声、ちっさい。

「オレなぁ……
 海外でサッカーしてみたいなって…」

言った瞬間、
空気止まる。

なぁオレ。

この数秒、
めちゃくちゃ長く感じたやろ。

で、返ってきた言葉。

「え?本気で言うてんの?」
「冗談やんなぁ〜笑」

……

なぁオレ。

来たな。

一番怖かったやつ。

軽く笑われる。

でもな、

ちゃんと刺さる。

グサッて。

心の奥に入る。

なぁオレ。

**防御力ゼロで食らってる。**

---

秒速撤回のオレ

お前👇

「あ、いやちょっと言うてみただけ笑」

なぁオレ。

撤回早すぎる。

コンビニのレジより早い。

いや、
自販機のボタンより早い。

押した瞬間キャンセルしてるやん。

なぁオレ。

**お前ホンマヘタレやなぁ。**

さっきまでの夢、
秒で消したな。

ゴミ箱にも入ってへん。

完全削除や。

---

それでも消えへん

でもな。

夜になるとまた出てくる。

(海外でサッカー…)

なぁオレ。

しつこいな。

でもそれが本音や。

何回消しても出てくる。

何回否定しても出てくる。

なぁオレ。

**これもう偶然ちゃう。**

ちゃんとした
“やりたい”や。

---

結論

なぁ、あの頃のオレ。

逃げて、
ごまかして、
笑われて、
また逃げた。

めちゃくちゃヘタレや。

でもな、

初めてちゃんと向き合った。

初めて、
自分の本音を見た。

なぁオレ。

ここからや。

ほんまの意味で、
お前が動き出したんは。

---

一言まとめ
サッカーは、ただ好きなだけじゃなかった。オレが“自分”になれる場所やった。

---

次回
「サッカー留学って、どうやんねん?」で完全に止まるオレ。