◆ 頭から離れへんまま、来た質問
なぁ、あの頃のオレ。
最後の大会終わってからや。
なんかずっと、
モヤモヤしてたよな。
(もっと本気でやりたい)
(もっと違う場所でやりたい)
でもな、
答えまではまだ出ぇへん。
頭の奥に、
なんかずっと引っかかってる。
なぁオレ。
**感情だけ先走って、脳みそ追いついてへん。**
そんな時や。
ついに来たな。
「オレくん、どこ狙ってんの?」
今まで全部かわしてきた質問、
ど真ん中ストレートで来たな。
逃げ場ゼロ。
完全に詰みや。
お前👇
「……まぁ、とりあえず〇〇高校かなぁ」
なぁオレ。
自分で言うて、
一番しっくり来てへん顔してるやん。
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◆ 周りだけ人生進んでる感
周り👇
「ここ受けるねん」
「もう決めた」
「推薦どうする?」
なぁオレ。
**昨日までアホみたいに騒いでたやつらやぞ。**
急に未来語り始めるな。
成長イベント早すぎる。
その中でお前👇
「へぇ〜」
「すごいやん」
なぁオレ。
**感想だけで生きるな。**
お前の未来の話やぞ。
でもな。
頭の中では、
ちょっとだけ引っかかってる。
(……オレは?)
なぁオレ。
**やっと自分の話として考え始めてる。**
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◆ 先生の一言で、急に現実になる
進路面談。
椅子座って、
ちょっと真面目な顔してるお前。
なぁオレ。
**その顔、内容ない時によくやるやつや。**
先生がプリント出して言う。
「今の成績やったら、この辺やな」
指で、
トントンって机叩く。
……
なぁオレ。
その時、
ちょっと固まったやろ。
先生な、
別に適当に言うてるわけちゃうねん。
ちゃんと、
オレの成績見て、
真面目に考えてくれてる。
それは分かる。
ほんでさらに先生。
「頑張ったらこの辺もいけるな」
なぁオレ。
その言葉も、
ちゃんとオレのこと考えて言うてくれてる。
でもな。
オレの頭の中では、
「今の成績やったらこの辺」
「頑張ったらこの辺」
その言葉が、
なんか妙にリアルやった。
これな、
相談ちゃう。
振り分けや。
完全に分類や。
なんかこう、
スーパーで
「今日はこの棚で」
って置かれてる感じ。
なぁオレ。
**お前、野菜ちゃうねん。**
でもな。
先生が悪いわけちゃう。
オレの中で、
なんかズレてたんや。
紙に並んでる高校名。
静かな教室。
なんか急に、
“人生決める空気”
になってた。
今まで、
なんとなく逃げてたもんが、
急に目の前に
座ってきた感じ。
なぁオレ。
**現実、急に距離詰めてくんな。**
ほんで思った。
(……これで決まるん?)
周りはちゃんと
“次の高校”
見てるのに、
オレだけ、
違う方向見てる感じ。
なぁオレ。
**自分でも説明できてへんのが、一番しんどいやつや。**
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◆ モヤモヤに言葉を探し始める
その日からや。
お前、
ちょっとずつ考え始めた。
(オレ、何したいんや?)
今まで一回も
ちゃんと考えてへん。
学校行って、
笑って、
サッカーして、
気づいたら一日終わってた。
なぁオレ。
**流されるまま生きすぎや。**
でもな、
今回は違う。
なんか考えてる風ちゃう。
ほんまに、
ちょっとだけ迷ってる。
頭の中👇
(高校行って、その先どうすんのか)
(ほんまにこのままでええんか)
なぁオレ。
やっと脳みそ動き出したな。
遅いねん。
起動時間、
古いパソコン並みや。
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◆ 答えはずっとそこにあった
考えて出てきた答え。
サッカーやった。
なぁオレ。
お前な、
周りの目ばっか気にして、
教室では
どう振る舞えばええか分からんかったやろ。
空気読んで、
変に気ぃ使って、
自分出すん苦手やった。
なぁオレ。
**学校では“正解っぽい動き”ばっか探してた。**
でもな、
サッカーの時だけ違った。
ボール蹴ってる瞬間だけ、
勝手に声出て、
勝手に走って、
勝手に夢中になれてた。
点決めたら叫んで、
負けたら落ち込んで、
悔しかったら怒って。
なぁオレ。
**感情、全部サッカーで出してた。**
一番“自分”になれてた場所や。
悔しくても、
しんどくても、
怒られても、
結局戻ってた。
誰にも言われてへんのに、
毎日ボール触ってた。
なぁオレ。
それもう趣味ちゃう。
お前を助けてくれてたんや。
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◆ でもなんか違う
じゃあ高校サッカーか?
って考えた時に止まる。
(なんか違うな…)
理由は分からん。
でもピンと来てへん。
なぁオレ。
**説明はできへん。**
でも、
無視できへんかった。
なんかこう、
今の延長じゃない気がした。
もっと外。
もっと知らん世界。
もっと、
本気の場所。
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◆ 出てきた答え
その時や。
ふっと出てきた。
(海外でサッカー…)
……
なぁオレ。
**また出てきたな。**
何回打ち消しても、
結局そこ戻ってくる。
でも今回は、
前みたいに
すぐ消えへん。
頭のどっかで、
(……でも現実的ちゃうよな)
って思ってる。
なぁオレ。
夢を否定したいわけちゃう。
ただ、
怖いねんな。
遠すぎて。
知らなすぎて。
どうやったら行けるか、
何も分からへんから。
なぁオレ。
**すぐ信じきられへんのも、お前らしいけどな。**
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◆ 初めて口に出す
それでもな、
ちょっとだけ勇気出した。
仲ええサッカー仲間に言う。
声、ちっさい。
「オレなぁ……
海外でサッカーしてみたいなって…」
言った瞬間、
空気止まる。
なぁオレ。
この数秒、
めちゃくちゃ長く感じたやろ。
で、返ってきた言葉。
「え?本気で言うてんの?」
「冗談やんなぁ〜笑」
……
なぁオレ。
来たな。
一番怖かったやつ。
軽く笑われる。
でもな、
ちゃんと刺さる。
グサッて。
心の奥に入る。
なぁオレ。
**防御力ゼロで食らってる。**
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◆ 秒速撤回のオレ
お前👇
「あ、いやちょっと言うてみただけ笑」
なぁオレ。
撤回早すぎる。
コンビニのレジより早い。
いや、
自販機のボタンより早い。
押した瞬間キャンセルしてるやん。
なぁオレ。
**お前ホンマヘタレやなぁ。**
さっきまでの夢、
秒で消したな。
ゴミ箱にも入ってへん。
完全削除や。
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◆ それでも消えへん
でもな。
夜になるとまた出てくる。
(海外でサッカー…)
なぁオレ。
しつこいな。
でもそれが本音や。
何回消しても出てくる。
何回否定しても出てくる。
なぁオレ。
**これもう偶然ちゃう。**
ちゃんとした
“やりたい”や。
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◆ 結論
なぁ、あの頃のオレ。
逃げて、
ごまかして、
笑われて、
また逃げた。
めちゃくちゃヘタレや。
でもな、
初めてちゃんと向き合った。
初めて、
自分の本音を見た。
なぁオレ。
ここからや。
ほんまの意味で、
お前が動き出したんは。
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【一言まとめ】
サッカーは、ただ好きなだけじゃなかった。オレが“自分”になれる場所やった。
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【次回】
「サッカー留学って、どうやんねん?」で完全に止まるオレ。
