第19話 「オレ、サッカーやめよかな事件」 | 夢見てズレて転び続けたオレの黒歴史ノート

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【連載】

なぁ、あの頃のオレ。
ちゃんとできへん人生の話

青春編 (64話完結済)
社会人編 現在執筆中

第1話はこちら
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◆昨日までのオレ、どこ行った


なぁ、あの頃のオレ。

昨日まで胸張って言うてたよな?

「サッカーがない世界なんて、考えられへん!」

……せやのに。

次の日には、

「やめよかな」

って思ってるやん。

ツッコミ追いつかんわ。

人生ってな、
ほんま急カーブ曲がる。

ウインカーも出さずに、
ドリフトしてくるんや。

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◆ほんまに普通の日やった

事件が起きたんは、
ほんまにいつも通りの練習の日。

特別な予兆?
なし。

空は青い。
ボールは丸い。
オレは調子に乗ってる。

「今日も走ったるでぇ!」

そう思った、その矢先や。



◆ゴリラ先輩、現る

相手チームにおった先輩がな、
ちょっと様子おかしかった。

“先輩”って言うより、

進化の途中で人間になった
ゴリラ寄りの霊長類。

胸板は鉄板。
肩幅は軽トラ。
太ももは神社の御神木クラス。

あれ、
サッカー部やんな?

動物園ちゃうよな?

そのゴリラ先輩が、
こっち見てニヤッて笑った瞬間、

嫌な予感しかしなかった。

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◆人生最大の水平移動

次の瞬間。

「フンッッッ!!」

ドーーーーン!!!

オレ、吹っ飛びました。

軽くじゃない。

ガチで。

人生で一番、
水平移動した日やと思う。

ケツから地面に着地して、

ズサァァァーーーッ!!

太ももズルむけ。
砂は入る。
血は出る。
涙は勝手に出る。

「……魂、今ズレたよな?」

一瞬、
自分が自分じゃなくなる感覚。

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◆風呂場で消えたサッカー熱

でもな、
ほんまの地獄はそこからやった。

その夜の風呂。

足先ちょっと浸けた瞬間──

「ぎゃああああああああ!!!!」

完全にホラー。

兄貴が

「殺人事件か!?」

ってドア開けてくるレベル。

その時や。

心の中のサッカー炎が

「ボワァァ……」

って、

一気に弱くなった。

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◆行きたいのに、行けない

次の日から、
自分でも分かるくらい変やった。

放課後、
家の前で棒立ち。

ランドセル下ろしたまま、
空を見る。

「今日サッカー来るん?」

「……いや、今日はええわ」

言うた瞬間、

一番びっくりしたのは
オレ自身やった。

足は動く。
ケガも治りかけ。

でもな、

走りたい気持ちが
出てこない。

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◆初めて出てきた感情

原因はケガの痛みちゃう。

「また、あんな思いするんちゃうか」

その映像だけが、
頭から離れへん。

前なら

「ボール蹴りたい!」

やったのに、

この日は違った。

「痛い思い、したくない」

その気持ちが、
勝ってもうてた。

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◆オレ、やめるんかな

放課後、
空を見上げながら、

ふと思った。

「……オレ、サッカーやめよかな」

人生で初めて、

その言葉が
本気で浮かんだ。

声には出してへん。
誰にも言うてへん。

でもな。

あれは、
ほんまの本音やった。

“サッカーのない世界”

その扉に、

オレは初めて
手をかけたんやと思う。

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【一言まとめ】

好きすぎたからこそ、

初めて「怖い」が勝った。

次回

サッカーから距離を取ったオレは、

別の“逃げ場”を探し始める。


はじめての方はこちら👇 

【第1話】
「不器用オトンと顔色センサー全開の子ども時代」
https://note.com/regal_wren4369/n/n802c36a0d555


 まとめて読む方はこちら👇 

【青春編まとめ】
https://note.com/regal_wren4369/n/nc16f5879e57c?sub_rt=share_pw