君の名は。(感想とネタバレ、疑問点とか) | さめのブログ

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昔はロボット作ってた社畜が適当に書く忘備録

知り合いから教えてもらって依頼秒速5センチメートルの頃からずっと崇拝していた新海誠の新作「君の名は。」を観てきました。今までの新海さんの作品って映像は圧倒的に美しいけどストーリーとか内容は鬱展開とかわけわからないのが多かったのですが、今回はストーリーでも驚かされる作品でした。120分映画ですが、実際は150分とかもっと長くしたかったのかな?ってくらい内容が詰まっている映画です。あとこの人の作品で初めてデートで使えるかなって映画です。そして何より誰かにこの感覚を伝えたい、共有したいという気持ちにさせてくる作品です。
現にこうやってブログを久々に書いているわけで。。

さて、商売としても相当うまい事行っているようで、何でも公開2日で60万人弱くらい動員したとか、興行収入が60億行きそうだとか…60億ってバケモノの子と同じくらいで2015年の興行収入だと邦画で第4位だそうで。オタク受けしかしなかった監督さんがここまで売れるとなんか嫉妬心すら生まれますね(
それでも実際今までの作品より見ていて引き込まれますし、現に二日続けてみてしまいました。ここまでのめりこませてくる作品は初めてですね。












今日記事を書こうと思ったのは今週末に飛騨に行きたくなったからというのもあるし、僕なりに2回目に見たときに感じた事をメモ書きしていたのでそれを書いておこうと思ったからです。繭五郎の大火とやらが無ければ1200年間残り続けるでしょうか。見ているの前提でがっつりネタバレするので作品見る前の人は見終わってから読んでください。


プロローグ部分
・ここに出てくる最初のシーンは2021年の瀧と三葉。組みひものリボンは三葉が付けている。

OP部分
・いろんな時代が行ったり来たりするのを表したいのか三葉の髪の毛の長さがコロコロ変わっている。でも時間がたつにつれて髪の毛が長くなっている(遡行してる)ようにも見えた。

最初の入れ替わり
・テレビはビエラだった。左上にそれっぽいロゴと画面の下にパナソニックのロゴあった
・防災無線はKKA037???って型番だった。帰ってから2分くらい調べたけど機種特定まではできず。

その後の登校シーン
・中川精肉店はどこかにモチーフがある?片田舎に神戸にありそうな洋風の建物って不思議だから岐阜になくて別でロケして使ってるのか?
・よく見ると親父さんの演説シーンで高山ラーメンの店の軽自動車が止まっている。物語の中盤あたりで糸守出身で…みたいな事行ってたからたぶんわざとやっているんだろうね。この辺は新海さんらしい

古典の先生のシーン
・黒板の日付は9/3(火)になっている。つまりちゃんと2013年になっている。以降カレンダーとか日付と曜日のつながり見るとちゃんと年とそろってた。時間軸のずれを表現して観てる人にも気づいてもらいたいんだろうか?
・この先生は花澤香菜。言の葉の庭を見たくなったってみんな言っているのはこれが故?(恥ずかしながら実は観てない)

下校シーン
・よく出てくるバス停は「宮守」だった。「神守」とかもじったかまんま使っているかどちらか気になる

汚職?の飲み会シーン
・てっしーの部屋にはアマチュア無線の機器っぽいのがある。電波ジャックとか思いつくのはこの辺からか?
・このシーンでさらっとだけど親父さんから爆破処理の方法伝授の話出ている。9/7頃に伝授されているんだろうから後半の爆破シーンのやり方をここで覚えたことになる(ここのシーンに意味があったのには2回見ないと気が付かなかった)

口噛み酒生成するシーン
後ろの神社の神聖そうな布には勅使河原の文字がある。三葉が狭い町と嘆いていたし親父と勅使河原さんとこの会社のつながり見ると政界に行く前からつながりあったんじゃないだろうか?

三葉が瀧の体に入れ替わった時
・9/5(月)って出てたから2016年。勘のいい人ならたぶんここでも時間ずれに気づくのかも。スマフォもiPhone6っぽかったし、三葉が5とかちょっと古めの使ってたからここでも違和感持つ人はいたのかも。
・パンケーキやの名前は「Lavos wors」みたいなつづりだった。一瞬だったから書きとれず。画集とか見たら載っていそう。
・それにしても神木君やっぱり女の子の演技やらせるとちゃんとかわいいしプロだなと思える。

奥寺さんのスカート直すときの刺繍やるところ、
・開始が10:10で終わったのが10:16とか。たったの6分であそこまで直しちゃうんだから女子力高い。ちなみにその後の談笑でも時計はちゃんと進んで10:18頃までは動いてました。
・ちなみに高校生は10時以降働かせたらダメなのでこのイタリアンの経営者は本当は捕まる。

次の入れ替わりシーン(入れ替わり後の瀧が机を蹴飛ばした翌日)
たびたび出てくるアーチ橋の名前は「門入橋」

次の入れ替わりシーン(ご神体に行くシーン)
・ここで瀧はご神体へ行くルートを覚えた事になる。わかりにくいけど入れ替わったことに意味のあるシーンでした。座り方は男の子っぽい座り方。あんな座り方の女の子だったら三葉レベルの美少女でも流石に引くよね。

奥寺さんとのデートシーン
・日付がたぶん10/2(日)だった。隕石が4日のはずって考えるとここは僕の見間違いかとも思うけど、厳密にやってないだろうし気にしないでおく。
・このシーンあたりから三葉のリボンを腕に付けているのが目立つようになる。(実際は最初のほうからついているんだろうけどそれは3回目で確認する。たぶん入れ替わってたらつけないとかあるんだと勝手に妄想。)

デートを見に行く三葉~隕石落下(三葉死亡ルート)
・2013年なのでがっつり平日。制服着ているのも筋はちゃんと通っている。
・さらに新宿の地図もたぶん古いものをわざわざ準備して使っているような気がした(実際はそこまで目が回らなかったので確証は得られず)
・髪を切ってからはリボンがない。ここはあとのシーンで2013年の瀧にリボンをあげたからだろう。そして失恋?なのかは知らないけど髪をばっさりする
・おばあちゃんに切ってもらっているのは10/3なのか?この辺早くも記憶があやふや。。
・死亡ルートだと髪切って驚かれるのは夜だから10/4の出来事なのかも?生存ルートだと朝の学校で驚かれているから3日の夜に髪切って、4日は休んでたのかな?

瀧が飛騨を訪ねる所
・出てくる場所に古川図書館ってのがあった。聖地巡礼スポットになるんだろうね
・ポスターで飛騨金山を訪ねてみようってのがちらほらと。たぶん元ネタあるんだろうから特定はよ
・地図にはR257号って書いてあった気がする。あとは「坂上」って地名。

瀧が三葉を救うために時間遡行した後
・町長は結婚指輪つけてない。家を出て行ったから縁を切ったという意味?

瀧と三葉が出逢うシーン
・湖の描写がちゃんと二人の位置関係考えている。隕石は今回落ちてくるほうが影響でかかったのかも?
・二人でそろって「カタワレ時。」って言えている。ここは瀧はご神体行くシーンで四葉から教わっているシーンがあるからそういったんだろうか?

三葉走ってるところ
・がっつりパンチラしてる。新海さんの趣味かは不明。

最後のシーン
・三葉救出後、2021年10月4日(月)まで時間は進む。この年に就活しているから高2の頃の話だった?確かに普通に高3が夏とか秋に遊べるわけないから正しいのか。
・須賀神社?入口はもうそろそろオタクであふれていそう。

リボンについて
・三葉死亡ルートで考えると
  2013/10/2に瀧にリボン渡す
  2013/10/4に三葉死亡。リボンは瀧が持ち続ける
  2016/10/?に瀧が三葉にリボン返す
・三葉生存ルートで考えると
  2013/10/2に瀧にリボン渡す
  2013/10/4に瀧からリボンが帰ってくる
  2016/10/?に瀧が三葉にリボン返す。(たぶんここのシーンで瀧は三葉が死ぬ事を知っていたからパラドックスが生まれてしまっている。その代償として記憶が消えたんだろう)
  2013/10/4逆に三葉から見るとどうか?「皆が死んでしまう」という事実を瀧から伝えられていないけど何らかの事情で理解している。こちらも最後のシーンでは完全に忘れているように見受けられるので記憶が消えてしまったのではないか?
  2022年春 三葉がリボンを使っているシーンが最後に入る。

・つまりリボンは同じ時間軸で複数存在はしていない。ただ、三葉が死ぬか生きるかという点については矛盾が生じてしまうので都合よく記憶が消えることにしたんじゃないだろうか?

結論:細かいところはものすごい作りこんでいるんだけどこのトリックのためには三葉と瀧の記憶の残り方があまりにもご都合主義な気はする。でもそれを吹っ飛ばせるだけの内容と画質なので。これはこれでいいんだろう。

あとは小説版と劇場版パンフと画集を観て聖地巡礼の準備をしなければ。。。