
コンビニエンスストアが舞台のホラー映画、「チルド」。
ベルリン国際映画祭フォーラム部門で、国際映画批評家連盟賞を受賞。
どこにでもある小さな空間がホラーの現場になるという、アイディアの面白さ。

とにかく人間が怖い。
主人公は無機質に、コンビニの仕事をこなす。
オーナーも輪を掛けて無機質だ。
人間の暴走は、何より怖い。
名作「シャイニング」だって、霊的なものはあれど、父親の暴徒が怖いのだ。
工場で毎日同じことの繰り返しを、いかにもチャップリンらしく風刺していた。
コンビニでも皆、マニュアルに従い、マニュアル通りに働いている。
人間性を失い、コンビニのための物体となっていく。
極端だが、追い詰められた人間は、こうなる可能性があるということだ。
怪物西村まさ彦さんと、異質の唐田えりかさんとの対比も良い。
社会で、無機質な人間は以前より明らかに増えている。
彼らの暴走を誰が止めるのだろうか?耳を傾ける人間は、近くにいるのだろうか?
誰かと語りたくなる映画だ。




















