話題になってるし、観た方も多いでしょう。
強烈なインパクトの怪作「サブスタンス」。
にしても、これは凄いな。
デミ・ムーアの自虐的な怪演も話題だ。
インパクトもあるし、よくぞここまでとも思う。
相当振り切ってないと、これはやらないわな。
ここまで徹底して、自分の世界を映像化したのはアッパレ。
その心意気は買う。
自分は彼の変異や異形なるものへの追求にどハマりし、今も大ファンである。
フランスの女性監督ジュリア・デュクルノーもクローネンバーグの影響下にあり、「TITANE チタン」でカンヌを制している。
彼女達にクローネンバーグの濃い遺伝子が受け継がれている。
「サブスタンス」もどこまでもバイオレンスで、グロテスク、過激でしつこい。
反対に、突き抜けてこそ、と思う方もいるだろう。
自分は途中で、もういい、お腹いっぱいと思ったのだが。
最後エスカレートして、これでもかと暴走していく様は気持ち悪いとかより、もう笑うしかなかった。
早く終わってくれと思わせたのは、向こうの勝利か?
もっともっと老いと醜態を見せてくれ。
それもまた、女優の生き様である。