草笛光子さん偉大なり | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


「アイミタガイ」で、一人暮らしの上品な老人を演じていた草笛光子さん。
泣かせるシーンでの気品ある佇まい、御年91歳にはとても見えない。
先日テレビで観た1962年の成瀬巳喜男監督「放浪記」にも出演していた。


高峰秀子さん演じる林芙美子の恋敵というか、ライバルのような役。
草笛さん、いつから活躍しているのだろう?
自分が大好きだった「熱中時代」では、校長先生の奥様役。


「ワンワンワン!」と犬語を話す夫婦でコメディリリーフ。
「赤い衝撃」では、どん底に落ちていく山口百恵さん演じる娘を叱咤激励する母親役。
困難を乗り越える娘の大きな支えとなった。


我々の世代は「犬神家の一族」や「悪魔の手鞠唄」も忘れられない。
彼女の存在が怖さを引き立たせた。
校長先生の奥様とは真逆の役だ。


一体いくつの顔があるのだろう?
そして、どの作品でもしっかり役割をこなし、 印象を残す。
どこにでもいそうで、どこにもいない大女優である。


草笛光子さん偉大なり。