
「かくしごと」
悪くはなかったが、だいぶ粗の目立つ映画。
流れに乗れない自分がいた。
主人公の行動線に疑問が残るのだよ。
関係者の行動も。
そうすると、うん?と自分の中で納得出来ないまま物語に寄り添えないのだ。
後半の主人公が追い込まれる展開も、まあ、そりゃあそうだろうとしか思えなかった。
あまりに安易だもの。
車で轢いた男の子を、自分の息子として育てる、そこに無理はないか?
疑似親子としての関係を築いていく二人。
実の親子ではない二人が距離を縮めていく。
主人公が衝動に走るなら、もっと丁寧に描いてほしかった。
彼らがかくしごとを必死に貫いた時に、深い感動が生まれたのではなかろうか?