
前にも同じことを言っていると思う。
ケネス・ブラナー版、エルキュール・ポアロの第3弾。
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」。
全く同じことを言おう。
ケネス・ブラナーのポアロがどうもダメなのだ。
ポアロだからダメなのだ。
違うキャラクターでケネス・ブラナーが新たに創造した探偵なら問題ない。
だが、これはアガサ・クリスティ原作の作品。
自分には、これまでのポアロを演じた俳優達の姿が浮かぶ。
「オリエント急行殺人事件」のアルバート・フィニー。
ずんぐりとして軽快ではないが、眼光鋭く。
「ナイル殺人事件」のピーター・ユスティノフもユーモアたっぷりで。
ケネス・ブラナーはシェイクスピア俳優、ヒリヒリしていてユーモアに欠け、常に緊張感溢れ。
今回は原作「ハロウィーン・パーティ」の映画化。
前2作とはスケールでは及ばない。
ホラーテイストで音や映像で、我々を揺さぶる。
推理作家オリヴァが手を貸し、バディムービーでもあるが、それほど活躍もせず。
「スイート・マイホーム」を観たばかりなので、幽霊屋敷ものとしても期待したが。
見所もあるが、物語としてはこじんまり。
サスペンスは好きだし、こういう映画が作られるのはとても有難いのだが。
ロビン・ウィリアムズが生きてたら。
名探偵ポアロ、演じてほしかったな。