ホラー映画はやめられないっ! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


絶叫映画「X」、ついに到来である。
これだから、ホラー映画ファンはやめられないのである。
つい興奮して語りたくなる。


ホラー映画の傑作「悪魔のいけにえ」の影響が大。
屋敷でポルノ映画を撮ることになった6人が、屋敷の持ち主である殺人鬼老夫婦に命を狙われることになるという、内容は単純明快なもの。


まずは怖い怖い老女の存在。
ホラー映画の老女と言えば、自分はこれまた大傑作の「スペル」を思い出すが、ここでの老女はまだ心は女であり、若者を求めて徘徊するのだ。
これだけで怖い!


いかにもホラーな作りで、もちろん狙っているのだが、若者がポルノ映画を作るということで映画はとことん猥雑。
しかもこれで成り上がりたいという、欲の塊。
裸と残酷描写がてんこ盛りである。
この辺もニヤリとさせられる。


1970年代から1980代ホラー映画へのオマージュで溢れており、特に「シャイニング」のあの扉のシーンは最高だ。
他に「サンゲリア」の眼球串刺しシーンも!
監督タイ・ウエストの趣味が全開である。


製作は今乗りに乗ってるA24。
アリ・アスター監督の「ミッドサマー」や「ヘレデイタリー」からアカデミー賞受賞作の「ムーンライト」まで、幅広くしかも評価される作品を送り出す製作会社だ。
さらには続編も用意されており、ラストには予告編まであるのだから、これはもう期待が高まらずにはいられない。


傑作名作とは言わないが、正にホラー映画ファンのための作品。
ホラー映画を味わいたいぜ!という方は是非。
これが、ホラー映画だ!!