作品賞は「コーダ あいのうた」! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


アカデミー賞作品賞は「コーダ あいのうた」が受賞。
評論家の町山智浩さんは本命に挙げていたけど、俺としては「まさか」だったな。
もちろん良い映画だけれど、ストレートであまりにも分かりやすい家族愛を描いた感動作だから。


しかもフランス映画「エール!」のリメイクだしね。
助演男優賞は納得の「コーダ あいのうた」のトロイ・コッツァー。
耳の不自由な俳優さんだが、とにかくこの人には泣かされっぱなし。


「ドリームプラン」のウィル・スミスが主演男優賞。
こちらも予想通り。
ウィリアムズ姉妹の父親を、良い面だけでなく多角的に描いてて奥行きのある素晴らしい演技だった。
授賞式でクリス・ロックにビンタしたという前代未聞のハプニングも話題に。


助演女優賞も「ウエストサイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズで決まり!
「ベルファスト」のジュディ・デンチも良かったけどね。
特にダンス・シーンの鮮やかさ!


監督賞は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェーン・カンピオン。
好きな監督だし、「ピアノ・レッスン」は思い出深い映画だけど、今回はそこまで良いとは思わなかったな。
出演俳優が皆賞にノミネートされてるので、俳優の演技を引き出すのが上手いんだろうな。


国際長編映画賞に輝いたのは、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」。
ますます遠くへ行ってしまい、世界の濱口竜介になってしまった。
まだ若いので、これから次々新しい記録を作っていくことでしょう。


自分が本命に推した「ベルファスト」は、脚本賞受賞。
公開されたばかりなので、是非。
泣かせるような押しの強い映画ではないけど、余韻の残る優れた映画。
ケネス・ブラナーのさりげない演出に好感。