
映画への愛情がいっぱいに詰まった映画と言えば、「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出す。
最近では、原作も良かった「キネマの神様」。
「浜の朝日の嘘つきどもと」は、福島に実在する映画館、朝日座を取り巻く人達の物語である。
経営が傾いた映画館を守ろうとする主人公。
監督が「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキさんで、脇を固めるのが大久保佳代子さんや光石研さん、竹原ピストルさんだったので、そそられたな。
しかも映画館のお話で。
大久保佳代子さんが演じる役が映画好きの教師で、主人公に影響を与える役。
彼女のナチュラルな演技がとてもいい。
その昔、下北沢の小劇場で大久保佳代子さんの芝居を見た。
周りの出演者に連れられ居酒屋で大人数で飲み、そこに大久保さんもいた。
舞台でも彼女は非常にナチュラルで、まだトークで頭角を現す前だったが、その佇まいが素晴らしいなと思った。
この映画は彼女の存在感が光る、間違いなく代表作でしょう。
映画館は二本立ての映画館。
館長のセンスがない、とお客に叩かれるが、自分が映画館の経営者なら、どんな二本立てにするだろう。
早稲田松竹みたいな、監督や俳優を特集した二本立てが出来たら最高だろうな。
例えば、
「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」とか、
「サンセット大通り」「情婦」
「鳥」「サイコ」
「狼たちの午後」「セルピコ」
「天国と地獄」「七人の侍」
「ひまわり」「自転車泥棒」
「タクシードライバー」「レイジング・ブル」
「エデンの東」「理由なき反抗」
「血と骨」「Aサインデイズ」
何だか楽しくなってきた。
どうやらオーソドックスな映画館になりそう。
映画館、応援してます!!