細田守版「美女と野獣」 | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


大ヒットしている細田守監督の「竜とそばかすの姫」。
観るの、ためらったんだね。
インターネットの仮想空間という設定がね、自分はあまり得意じゃない。
ついていけるかな、という疑問があった。
前作「未来のミライ」も良さが分からなくて。


前半の仮想空間と、それを見て話題にする人達、一喜一憂する人達、やっぱりどうも駄目で。
だからこの主人公が6歳の時に川で母親を亡くして、それを引きずって孤独でってお話が中心になっていくと、気持ちも動いていって。
クライマックスはだいぶ強引な展開だなとは思ったけど。


主役に抜擢された中村佳穂さんの歌は、この映画にはなくてはならないもの。
喪失感から脱することの出来なかった主人公が歌で人に感動を与える。
歌は映画の最大の見せ場でしょう。


賛否両論あるでしょうし、傑作という声も多いこの映画。
細かいことを吹っ飛ばすと、俺は心動かされたかな。
自分と同じくアナログの方は、とにかく前半我慢。

彼女もお母さんの子。
自分を犠牲にしても人を助けようという正義感が、彼女にも受け継がれている。
彼女の中にずっと生きているんだ。