転落しました、復讐します | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン


深田晃司監督と筒井真理子さん「よこがお」のトークショー。
深田監督は日本が誇る天才だが、今回は特に面白かった!


訪問看護師がある事件をきっかけに加害者側となり、転落していく。
観始めた時から最後の最後まで、お腹むずむずのお尻もぞもぞ。
主人公の気持ちと重なってどうも落ち着かないサスペンスなのだ。


小さな幸せを手に入れようとしていた女が、いくつもの誤解やすれ違いで状況が変わっていく怖さ。
全てを失っていく恐ろしさ。


音の使い方がまた見事で、彼女の追い込まれていく様が神経を逆撫でされる音量の音で表現されている。


深田監督とは昔、映画関係者の交流会でエリック・ロメールの話しをした。
オーディションを受けたこともある。
その映画は震災で流れてしまったが。


日本にオーディション文化を浸透させていきたいと思ってるのだと言う。
大勢の中からベストの俳優を選びたいのだと。
だとすれば、無名の俳優にもチャンスがある。


無名の俳優にもチャンスを。
監督達に、無名の俳優にも気付いてほしいのだ。
その人達に目を向ける深田監督、いいな。


facebookでも深田監督は映画に対する情熱の余り、時折熱い叫びを投稿することがある。
そういうところも見た雰囲気とギャップがあって。
二人のサインを頂いたのでした。