
随分昔、今でも友人のNにウィレム・デフォーに似てると言われた。
デフォーの顔はとても癖が強い。
皺が刻まれ、やはり現在も顔に凄みがあるが、自分の顔はそれほどインパクトがない。
デフォーのような顔だったなら、もっと仕事があったろうか?

高校生の時に観たダイアン・レイン主演の「ストリート・オブ・ファイヤー」、「プラトーン」の軍曹、「ボディ」ではマドンナに翻弄される相手役と、どれも若い頃に彼が演じた役はいくらでもいるイケメン若手俳優にはない、強烈な顔面があった。
1度見たら忘れない顔だ。

ウィレム・デフォーが助演男優賞にノミネートされた「フロリダ・プロジェクト」。
デフォーは、貧困層の人々で溢れるモーテルの管理人を演じている。

全編iPhoneで撮影した前作「タンジェリン」を知人は、昨年のNo.1に推していた。
自分は結局観なかったのだが、今回ショーン・ベイカー監督は貧困層の深刻な状況をカラフルにポップに描いている。
まだ演技に慣れないキャストを、奥行きのある芝居でデフォーが受け止めている。
