
新年からこのくらいの時期というのは、去年観られなかった映画を観るチャンスで。
去年評価された作品なんかが、二本立て映画館や割安の映画館で上映される。
公開時は全くノーマークだったのだけど、玄人にも素人にもウケたのがカーアクション映画「ベイビー・ドライバー」。

設定は完全にライアン・ゴズリング主演の「ドライヴ」そのまま。
逃がし屋のドライバーで恋が絡む。
音楽もアクションもやたらとカッコいい。

主人公は少年時代の事故で耳に後遺症が残り、iPodで音楽をガンガン鳴らしながら天才的なドライブテクニックで犯罪組織に手を貸している。
最近のカーアクションは詳しくないけど、70年代の「ブリット」や「フレンチ・コネクション」を思い出すね。

クライマックスの主人公が逃げるシーンは「灰とダイヤモンド」の主人公マチェクへのオマージュでしょう。
そのためにサングラスしてたのね、なるほど。

アメリカっぽい激しいカーチェイスに一般受けも良いのでしょうが、実際映画関係者にも評価されてる。
ド派手なだけで薄っぺらいハリウッド映画も多いけど、これは完成度高し。
主人公のヒーロー像も秀逸。

足を洗おうとするが、抜けられない。
この辺りも「灰とダイヤモンド」ね。
ピュアな青春映画としても美しいし、爽快!
