
「ブレードランナー」が35年振りに帰って来る。
リドリー・スコットは製作に回り、自分も大好きな「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンを取った。

ちょうど丸の内ピカデリーで旧作が上映されていたので、出掛けた。
爆音映画祭での上映。
初体験だ。
ヴァンゲリスのシンセ音が頭から離れない。

「ブレードランナー」はリドリー・スコットが「エイリアン」の後に放ったSF映画。
当時は「E.T.」と同時期で全くウケず、カルト映画として確立されてしまった。
がしかし、今ではリドリーの最高傑作と言われることも多く、SF映画の最高峰と言う声もある程だ。

まずはその映像世界にある。
アジアのごった煮のような街並を追跡するブレードランナー。
使命は脱走したレプリカントの捕獲。
主人公が探偵のように敵を探し、追い詰め、激しい攻防を繰り広げる。

このレプリカントのキャラクターも魅力。
はまり役のルトガー・ハウアー。
お決まりの主人公と恋に堕ちるショーン・ヤング。
この後「スプラッシュ」でブレイクするダリル・ハンナ。
ダリル・ハンナは自分もパックを演じる時に舞台でだいぶ参考にした。

ディレクターズ・カットやファイナル・カットといくつものヴァージョンがあり、様々な解釈が語られる。
因みに今回観たのはファイナル・カット。
語りたくなる映画。
いつまでも語られる映画。
伝説のカルト映画、それが「ブレードランナー」。