あるプロデューサーが日本の映画がどんどん駄目になってると語り、それが一部で話題になってる。
韓国や中国の映画は良くなってるのにと。
何がこんなに駄目にしてしまったのでしょう?
20年位前にある演出家と話した時も、日本以外のアジアの映画は近年素晴らしいと言ってた。
そう、その頃から既に言われてるんだね、そしてその頃と比較してもますます酷くなってるのが現実。
例えば「あん」とか「百円の恋」とか「恋人たち」とか、最近の優れた邦画は低予算映画。
そこには商業的な計算以前に、作品そのものがある。
でもそういった邦画ここにあり!って映画は、悲しいかな正当な評価を受けてないんだね。
いや、評価されてるけど、もっともっと評価されるはずなんだよ、本当は。
でも悪しきこの日本の芸能界というシステムによって掻き消されてしまうんだね。
傑作を撮った監督は皆興行に走り、オールスターキャストの映画を撮りたがる。
そして凡作の連打。
逆にインディペンデントな姿勢で攻撃的な作品を撮る監督は、全く食えずいつの間にか潰れていく。
邦画に希望はない。
いつも同じ演技で同じ顔、それを喜んで見に行くバカな客。
はい、これからも邦画が変わることはないでしょう。
残念。
次回は傑作「リリーのすべて」!