自分は昔から知ってるの。
「羊たちの沈黙」の監督だから。
この映画はあのエグい題材にしてアカデミー賞を獲得してしまった画期的な作品。
そして、サスペンス映画の金字塔と言って良いでしょう。

その後「フィラデルフィア」という傑作を撮るのだけれども、そこからあまり名前を聞かなくなる。
この前もボグダノヴィッチの話をしたけれども、デミ監督も評価が大きすぎたのでしょう。
いくつかの駄作を撮って、多少小さな評価を受けることもありながら、何となく終わった監督のように思われてきた。

「幸せをつかむ歌」
今回、メリル・ストリープを主演に迎え、売れないロック・ミュージシャンであり駄目な母親と家族の物語を演出した。
すごーく分かりやすくてストレートで、ハートウォーミングで。
やっぱりメリル・ストリープは素晴らしいかな。

ギタリスト役でメリルと恋に落ちるのが、80年代洋楽ファンならときめくでしょう、リック・スプリングフィールド!
この人、髭を蓄え、今も渋くて格好良い。
一番上の写真、メリルとスプリングフィールド、何か良いでしょ?
そして、メリルにギターを教えたのがニール・ヤングだと言う。
バンドのメンバーもどうやらニール・ヤングのバック・メンバーだとか。
そんなメンバーをバックに、メリルがトム・ペティやU2、ブルース・スプリングスティーンの曲を歌うのだ。
何だか嬉しくなったり泣けてしまったり。
デミ監督もそろそろ本気を出し始めてきたよう。

はい、市川裕隆の情報も追加。
シネマート新宿10周年特別上映「元気屋の戯言」。
4月8日(金)18時45分~
他に選ばれて上映される作品は、
「哀しき獣」
「義兄弟」
「国際市場で逢いましょう」
「きっと、うまくいく」
「CUT」
「愛の勝利を」他。
