ショーン・コネリーとヴァネッサ・レッドグレイヴが恋人同士というのも面白い。

ショーン・コネリーはボンドを引退して、ここから演技派として開眼。
その相手役がヴァネッサ。
こちらもこの映画の後に「ジュリア」でアカデミー賞。
未だ現役バリバリ。
この二人のさりげない愛の演技をお見逃しなく!

名探偵ポアロはこちらも名優と言われるアルバート・フィニー。
正直この時は顔も白く塗りたくってやり過ぎだね。
でもこの作品自体が遊び心もあって、社会派のルメット監督も許したのでしょう。
見ているうちに気にならなくなる。

殺されるリチャード・ウィドマークは悪役で有名。
この映画でも徹底した悪役振り。
それに従う秘書のアンソニー・パーキンスがマザコンという設定も遊び心。
そう、代表作の「サイコ」は超マザコンの犯罪者だったから。
ポアロにそのマザコン振りを突っ込まれるところでクスッと笑えるのもユーモア。

当時ヒロインとして引っ張り凧だった、伯爵夫人役のジャクリーン・ビセットはどうでしょう?
自分はちょっと物足りない気がした。
何となくお飾りの域を出てないような。
この辺が彼女がバーグマンやバコールになれなかった1つではないでしょうか?
もちろんキレイ!だけれども。
もうすぐ公開の「陶酔妻 白濁に濡れる柔肌」の市川裕隆はどうでしょう?
埋もれていませんように。
はい、ちゃっかり宣伝です。
