根津甚八、たった一度! | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン
石井隆監督作には若い頃からずーっと憧れてきた。
エロスを俺に植え付けたのも、石井隆監督。
それは「死んでもいい」に始まり、最近の作品までずっと。




代表作は「GONIN 」。
暴走する男達!
そのギラギラした熱い攻防にホレボレした。
椎名桔平さんや鶴見辰吾さん、もうとにかく皆キャストが凄まじい!



そんな「GONIN 」が20年を経て、「GONINサーガ 」として帰ってきた。
前回命を奪い合った彼らの息子達の物語だ。



何よりも!
あの根津甚八さんが、引退から11年振りに姿を現す。
今回限りだ。



何度かblogに書いたと思うが、もう一度言わせてくれ。
20歳頃、日雇いの労働者だった。
バンドでは全く食えない。
大井町でバイトに並んだが、仕事にあぶれた。
その帰り道、アパートがある北千束まで歩いて一時間。
虚しい早朝。



ある家から颯爽と飛び出すジープ。
運転していたのが根津甚八さんだった。
たまらなくかっこ良かった。
絶対売れてやる!って思った。
あんな男になりたいと心底思った。

俺にとって根津甚八さんは、そういう存在。
だから、スクリーンでその姿を見れて嬉しかったのだ。