血は語る | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン



ベニチオ・デル・トロは、心に闇を抱えた男が似合う。
「21グラム」では人を轢いてしまった運転手、「悲しみが乾くまで」ではアルコール依存症。
「ジミーとジョルジュ心の欠片を探して」では、戦争で傷を負い、アルコールに溺れるアメリカ・インディアン、ジミーを演じる。
彼に手を差し伸べるのは、ユダヤ人のカウンセラー、ジョルジュ。
演じるはフランスの演技派マチュー・アマルリック。

今度舞台で自分が演じる行商人と、デル・トロ演じるジミーには共通点がある。
戦争の後遺症に悩まされてることだ。
ジミーはアルコールと共に鬱になり、行商人はヒロポンでハイになった。
どちらも戦争を忘れたくても忘れられないのだ。

デル・トロは実際インディアンと関連のある家族の元に生まれ、アマルリックにもユダヤの血が流れている。
この俺には、どんな血が流れているのだろう?