妻と夫と愛人と | 映画ブログ 市川裕隆の燃えよ ヒロゴン
48歳、年男。
ゾッとする。
受け入れるしかない。
随分、生きたもんだ。




やっと観た「ゴーン・ガール」。
デヴィッド・フィンチャーの新作だしサスペンスだし、「メビウス」や「インターステラー」同様、かなり期待値高かったよ。
妻の失踪、夫との確執、物語はこちらの予測からどんどん離れていく。
ヒッチコックの「めまい」や「サイコ」、デ・パルマの「殺しのドレス」のようなシーンにニヤリとさせられる。

今さらだが、フィンチャーは一筋縄ではいかない。
ハリウッドの王道とは違う作家性を持ち、しかもファンも多くいて、出演を臨む俳優が後を絶たない。
万人に受けるようにはもちろん作ってない。
だから期待はずれと思う人もいるだろう。
でもフィンチャーという存在が、サスペンスというジャンルの後継者であることは間違いない。
異端は王道になったのだ。