
仙台出身と言うと、以前は萩の月って言われた。
もっと昔は笹かまぼこ。
で今は誰でも彼でも牛タンって。
それで俺が必ず言うのは、自分が仙台にいた頃は牛タンなんて有名じゃなかったと。
あー、萩の月食べたい。
もう何年も食べてないな。
そうそう、萩の月の話しじゃなくて、「紙の月」ね。
宮沢りえさんの演技なんてあまり見たことなかったけど、上手いわ、やっぱり。
大学生を好きになってのめり込み、働いている銀行の横領に手を染める。
小林聡美さんや石橋蓮司さんが相手だからね、緊張感も半端じゃない。
ラストは野村芳太郎監督の「疑惑」のようでもあり、ミロス・フォアマンの「カッコーの巣の上で」のようでもあり、坂本順治監督の「顔」のようでもあり。
監督はノリにノッてる吉田大八さん。
知り合いがたくさん銀行で働いてたな。
みんなの真剣な表情を俺は決して見逃さない!
みんな立派な銀行員でした。