「オペラ座の怪人」の後日譚ということで楽しみにしていたミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」を観劇してきました。



結論から言うと、ごめんなさい💦もう全然良いと思えなかった…。俳優さんたちは素晴らしかったです、ほんとに。橋本さとしさんもファントム感が満載だったし、メリーポピンズでしか知らなかった笹本玲奈さんはあんなに歌える方とは知らなかったし、星風まどかさんはもう可愛いし綺麗だし上手だし、万里夫君は本領発揮の歌声だったし、グスタフ役の子役さんと言ったらもう可愛いし上手いしで演じている方々にはリスペクトしかないのですが、とにかくストーリーが全然無理で、❓の連続過ぎてまったく物語の世界に入りこめませんでした。


「オペラ座の怪人」は劇団四季と映画で観ているのですが、そもそもファントムとクリスティーヌって愛し合ってなかったはずなんですが、解釈間違っているのかな。歌の指導を受けている間に恩師を慕うみたいな感情は生まれたかもしれないけど、ファントムが本格的にクリスティーヌを手に入れようとした途端に「無理無理無理」ってなって、子爵と力を合わせて必死で逃げる…というストーリーだった気がするんですが。それが基礎知識として入ってたので、ファントムと再会した時にクリスティーヌが「本当は愛してた」みたいなことを言うので、頭に盛大な❓❓❓が。


しかも子爵がクズみたいになっちゃってるし、マダム・ジリーの娘のメグがファントムに認められたいみたいなことになってるし。正直曲もキャッチーなものがなく、「愛は死なず」も曲自体はそんなに素敵とも思えませんでした。

 

それでも結末が納得できるものならまだ良かったのですが、一番でかい❓が出てきちゃったのがラストシーン。これでファントムが死んでクリスティーヌが「私は誰のものにもならない」と息子と2人で生きていく…ならまだ私的には良かったのですが、なぜかメグが撃った流れ弾が当たってクリスティーヌが死んじゃって、ジリー親子はさっさと逃亡。突然ファントムが本当のお父さんだよと言われた息子も、この事実を拒絶するどころか「お父さん」とファントムを抱きしめてジ・エンド。しばらくポカーンとしてしまいました。

 

セットやコスチュームはすごく凝っていて、怪しげなコニーアイランドの雰囲気も独特な表現で好きな感じではありましたが…。「オペラ座の怪人」とは別物として楽しめれば良かったのかもしれませんが、すべての登場人物に共感できないという私的には観たことないミュージカルでした。

 

一つだけ良かったことは、「1789」で来夢君の相手役の星風まどかさんを観られたこと。本当に素敵な方❣️だったのでますます「1789」が楽しみになりました。