私の現帝劇最後のレミゼの日がとうとうやってきてしまいました。バルジャン違いで3回取っていたのにあっという間に最後のレミゼ。ファイナルのプラスの1,000円ってなんなの?という謎が入場時に早くも判明。オリジナルのトートバックと歌詞カードが配られました。前情報を入れずに行ったので思ったより嬉しくてテンションUP!劇場内のあちこちを写真に撮り、買うつもりのなかったパンフレットも結局購入して席に着きました。



 

今回の感想を一言で言うと「THE安定感!」シュガさんと伊礼さんがものすごく息が合っていて、お二人があまりに自然に役になりきって自由に思うがままにバルジャンとジャベールを生きていたので、観てるこちらも邪念を忘れてレミゼの物語の世界に没入できました。

 

シュガさんは私的には映画のバルジャン(ヒュー・ジャックマン)に一番近くて、荒々しさの中にも底に流れる上品さを感じさせるところが吉原さんや飯田さんと一味違うなと思います。語りかけるように歌うところが本当に素晴らしくて、「彼を帰して」はやっぱり一番だなと思いました。まだ30代なのに慈愛と包容力を感じさせるのはシュガさんのお人柄なのか…素敵すぎます。

 

伊礼さんは、最初から最後まで本当にうますぎるのですが、今回一番印象に残ったのが「♪自殺」。過去の伊礼さんも含めて今までのジャベールって橋の場面では早々に死を覚悟して淡々と命を絶っているイメージだったのですが、今回のジャベールは、観てるこちらが不安になるほど死の恐怖に怯え最後まで取り乱しながら飛び込んでいきます。初めてジャベールに人間味を感じて、死を選ばなくてはならなかった悲しい人生を感じました。

 

伊礼さんって上手過ぎて何を演じてもなんとなくいつも流してる感じがしていたのですが(失礼💦)、これも帝劇ファイナルマジックなのか今回ばかりは本当に底力を見せつけられました。でも伊礼さん、ファンテの亡くなる病院でのバルジャンとの格闘シーンで絶対ふざけてたし(プロレス技っぽくなっていた)、砦で縛られたロープを振りはらう時に暴れ過ぎて舞台ギリギリまでロープをすっ飛ばして木内アンジョに回収させたりしていたし、まさに伊礼劇場(笑)でした。

 

あとは木内アンジョがやっぱり素敵!!と再確認。劇場ロビーに下がっていたレミゼのワンデイモアの幕も、帝国劇場NewHISTORYCOMINGの動画も木内健人さんでしたが、うんうんと深く納得。ビジュアルはもちろんのこと私の理想とするアンジョを体現していてこちらも王道の素晴らしさでした。



 これでとうとう現帝劇の私のレミゼは終わってしまいました…観終わったばかりなのにもう悲しい。ちょっと間が空きすぎな気もしますが、5年後の新帝劇の柿落としはまたレミゼなんでしょうかね。何になるにせよ元気でその日が迎えられるように体力つけておかないと…。