今日は2回目のレミゼの鑑賞に行って参りました。今回はレミゼでは初めての2階席。そして楽しみにしていたお初の飯田バルジャンです!
始まってすぐに、なぜかン10年前の小学生の時に世界名作童話の「あゞ無情」を読んだことを突然思い出しました。その頃はもちろん「レ・ミゼラブル」なんていうとんでもなく長い超大作が元になっているとは知らず、だいぶ端折られた感じのお話を冒険談みたいな感じで読んだ記憶がありますが…
今までレミゼを観ても思い出したこともなかった私のジャン・バルジャンの原体験を呼び起こしてしまった飯田バルジャン。飯田バルジャンのたたずまいを見ていたら、もじゃもじゃ髭の罪人がのちに紳士になっていく様を描いた昔風の写実的な挿絵まで思い出してきてしまいました。言い方は悪いかもしれませんがすごく泥臭いバルジャンで、まさに原点というかそこに生きているという感じ(リアリティ)があり吉原バルジャンとはまた違う魅力が。なんなら吉原バルジャンって足長すぎるしちょっとかっこ良すぎませんかとも思い始めたり…(^^)
ただ、バルジャンとジャベールとか、バルジャンとコゼットとマリウスとか複数で違う歌詞を歌うところで所々ちょっと聞き取りづらい部分があったのが気になりました。他の方のキーに合わせると厳しいのかな…。でも「彼を帰して」は本当に素晴らしかった!きっとこれから吉原さんのようにバルジャンを演じ続けていく方だと思うので、次回も楽しみにしています。
そしてファンテの昆夏美ちゃん!レミゼの昆夏美ちゃんは2019年にエポで観て以来です。最初のうちは「うんうんまあ上手だよね」という感じで観ていたのですが、話が進むうちに知らず知らず涙が…。ファンテの亡くなるシーンでは周りの方々も皆さん鼻をすすっていらっしゃいました。あまりにも華奢なお姿とそこからあふれる信じられないほどの情感の豊かさが本当に素晴らしかったです。
私的に初めてだったのが、マダム・テナルディエの樹里咲穂さん。森公美子さんも素敵なのですが、樹里さんのテナルディエ夫人の方が意地悪でギスギスした感じが私の解釈に合ってるなーと感じました。お歌も本当に上手な方で、今まで見た中で一番のマダム・テナルディエでした。
あとは2階席だったので、とにかく全体像が観られたのが本当に良かったです。宿屋の場面とかバリケードとか隅々までいろんな仕掛けがあって小ネタがたくさん仕込まれていました。目が大忙しで全部は見切れませんでしたが、レミゼに関しては1回は2階で見るのがいいなと思いました。
これで2月にシュガバルを残すのみ。去年お友達に誘われて行った海宝直人さんのコンサートで見たシュガさん、めちゃくちゃシュッとしててかっこ良くてびっくりしたのですが、バルジャンとかフランツ演る時は毎回ちょっとふっくらしてますよね。今回も変化を見るのが楽しみです…。