ミュージカル以外は基本的に観ない私。この前に見たのは2021年のいのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」でした。中村倫也さん目当てで軽い気持ちで行ったのですが、そもそもいのうえ歌舞伎がなにかも全然知らずに行ったので、何がなんだかいまいちわからず
わかってはいたものの「誰も歌わないんだ…😢」(正確にはなぜか竜星涼さんだけ歌い踊っていた)とちょっと寂しい気持ちで家路に着いたので、やっぱり私はミュージカルがいいな!と再確認。それ以来ストプレは避けていたのですが、かねてからぜひともミュージカル界に降臨してほしいと切望しているKing Gnuの井口理さんが舞台をやると聞き、これは将来ミュージカルの主演をしていただくためにもぜひとも一回見ておかないと!と思い、年末の金曜日の夜に歌舞伎町まで行ってまいりました。
始まる前は、退屈したらどうしよう…と一抹の不安を持っていましたが…まったくそんなことはありませんでした!すごく面白かったです。いわゆるシットコムっていうことなのかな。嘘と誤解がどんどん積み重なっていってにっちもさっちもいかなくなってさぁどうする!みたいな感じ。役者さんが皆さんめちゃくちゃ芸達者で、ちょっとタイミングがずれたら台無しになりそうなシーンの積み重ねがすごい!いろんな布石も綺麗に回収して、ものすごく良くできた舞台でした。
井口さんはいろんな媒体で奇行を披露しているので演技力はあるだろうと思っていましたが、テレビドラマの普通の役だと意外と「あれ?ちょっと棒?」と思うこともあったのですが、やっぱり舞台での大きなしかもコミカル演技だとめちゃめちゃ良かった!セリフの量もすごいしきっと大変だったろうな。汗だくでやっていらっしゃいました。他の皆さんも本当に良かったのですが、とくにサリー・チェシントン役の妃海風さんの演技がめちゃめちゃツボでした。とぼけた演技がすごく面白かった。「千と千尋」などにも出ている方なんですね。あとはさすがの小松和重さん。最後全部持ってってました。
久しぶりの演劇でしたが大満足で家路につきました。井口さんの本物を拝見して、帰る道々とりあえず何を演って頂こうかなと妄想。身体も大きいし、やっぱりキンキーのローラが一番しっくり来るかなぁ。でもあれはアミューズ勢でガッチリ固まっているからな…。本気を出せばレミゼのジャン・バルジャンとかもできそうな気もしますが、King Gnuやりながらそこまで本気を出すかどうかですよね。ご本人は芸大在籍時ミュージカルもやっていらしたそうなので、ミュージカル界の重鎮の皆さん、ぜひ井口さんをミュージカル界に呼んでくださいなー
