奄美大島の古仁屋港
ひろあき@ぼっちたびさんによるphoto-acからの画像
今年は、4月頃から私の母の認知症のことで
随分と考えることがあるものだなと思いながら
現在に至っています。
常に考えるポイントは、
「母のためには、なにをどうするのがいいのだろうか?」
まず、これですね。
これを外して考えることはできません。
そのためには、自治体ではどのような独自の制度(サービス)があるかを調べることであって
さっそく、入居(入所)型施設を探そうということではありません。
長年住み慣れた場所で、住み慣れた家で暮らすのが一番だと思うからです。
とは言っても、認知症が重度なまでに進行してしまっては
そのようなことも言ってはいられなくなるでしょう。
それは、その時でいいと思っています。
しかし、神戸市というのはお役所の手続きに
やたらと時間がかかるものだなぁ・・と驚きました。
このことは、また別の機会に書ければいいかなと思っています。
ともあれ、新型コロナ禍以降、家に居て年金暮らしをしていますが
ボーとしている時間は、さほど無く、なんだか気ぜわしい生活をしています。
さて、前回の記事の続編をこれから書こうとしています。
前回にお話したとおりで
私は奄美には一晩滞在しただけで
翌日には、船に乗って神戸港にむかって帰っていきました。
那覇空港からプロペラ型の小さな旅客機に乗って奄美空港に降り立った時
あまりの景色の美しさに息を飲んだ記憶があります。
沖縄の離島は美しい景色が楽しめますが
奄美空港周辺の景色は本当に美しかったです。
たった一晩で、奄美大島を離れるだなんて
なんて馬鹿な(愚かな)ことをしたんだろう。
今は、そう思っています。
また機会があれば、行きたいものだと思っています。
さて、奄美について何も知らない私は
奄美の音楽について調べようと思いました。
というのは、前回ご紹介させていただいた“奄美FM”なのですが
「わきゃのうた」という番組があって
その番組では、奄美の唄(島唄)が紹介されているのです。
正直な話、“どんだけ唄があるんやー”って思いましたね。
しかも、奄美の言葉(方言)が全くわかりません。
だから、何を聴いても同じに聞こえました。
こりゃ、あかん。
というわけで、“Final Fantasy X”や
“久石譲: 千と千尋の神隠しイメージアルバム(白い竜)”などで有名な
奄美の民謡・POP歌手のRIKKI(中野律紀)さんを聴くことにしました。
Wikipedia より抜粋
RIKKI(りっき、本名:中野 律紀(なかの りつき)1975年1月19日 - )は、
鹿児島県・大島郡瀬戸内町(奄美大島)出身の女性唄者で、ポップス歌手。
15歳で、日本テレビの「第13回日本民謡大賞」にて、史上最年少でグランプリを獲得。
15歳当時のことはわかりませんが、
1992年5月31日の宜野湾市民会館での動画がありました。
年だけの単純な引き算で換算すると、17歳でしょうか。
貴重な動画です。
そして、1993年(18歳)に初のアルバム発表。
こういう音楽を聴くためには
例え言葉がわからくても、
(a) 唄の意味(唄の背後にあるストーリー)をあらかじめ理解しておいた方が
唄を感じるのに役立ちます。
(b) それと、楽譜では表現しきれない声(音: おん)を
しっかりと聞き耳をたてて聴いてみることだと思います。
ジャズのブルーノートと呼ばれる音も
楽譜では表現できない音だというのを本で読んだことがあります。
その本は、震災で家が倒壊した時に失いました。
山下洋輔氏の著作「ブルーノート研究」という本だったかと記憶しています。
間違っているかも知れません。
当時買った本は、ハードカバーでした。
海外の研究者の翻訳本だったかも。
むちゃかな伝説
「瀬戸内町加計呂麻島の生間という集落に「うらとみ」という,島唄と三味線の上手い美人がいた。
うらとみは当時,鹿児島から来ていた役人に気に入られ,島妻にと請われる。
しかし,うらとみはこれをかたくなに拒む。
両親は苦慮し,集落に迷惑のかからぬようにと,うらとみをある日小舟に乗せ沖へ流す。
うらとみを乗せた小舟は何日かの漂流の後,喜界島へ漂着し,村人に救われる。
うらとみはそこで結婚し,「むちゃ加那」をもうける。
このむちゃ加那もまた美人であった。
ある日,むちゃ加那の美しさを妬んでいた女友達に誘われ,アオサ(青海苔)採りに出かける。
アオサ採りの最中に,むちゃ加那はその女友達に海へ突き落とされ溺死する。
後でその事実を知ったうらとみは,ショックで入水自殺をする。」
えっ? 美しさを妬まれて殺されるの?
どうしよう。私も気をつけないと危ないわぁ。
などとご心配されている貴姉(あなた)。
心配しなくても、あなたは100歳まで長生きするでしょう。
まぁ、失礼やわ!
脱線しました。
このブログは、極めて真面目なブログであることを申し上げておきます。
では、むちゃかな伝説を頭に入れておいて
このバージョンをお聴きください。
2002年(27歳)に発表したアルバム「シマウタTrickles」より
随分とモダンなアレンジのむちゃ加那ですね。
だけど、物悲しさは伝わってきますよね。
このアレンジでのむちゃ加那、
ライブで聴いてみたいと思いますよね?
そこで、
「RIKKIさん 2018年8月11日(土) よかとこ鹿児島フェスタ2018 JR博多駅前」という動画を見つけました。
再生時間 27分19秒の、この動画を拝借して
「むちゃ加那」を抽出させていただきました。
2018年(43歳)のライブ。
さて、如何でしたか?
さらに、唄だけを抽出してみました。
無伴奏で唄だけを聴くと
何を感じとることができるでしょうか?
お聴きください。
これまでの、さまざまなバージョンの「むちゃ加那」を聴いて
わかったことを、まとめてみます。
RIKKI(中野律紀)さんの「シマウタTRICKLES」は、
民謡と捉えることもできますし、民謡をベースにした新しい音楽と捉えることもできます。
**民謡と捉える理由:**
* 中野 律紀さんは奄美大島の民謡歌手であり、
アルバムには奄美の伝統的な民謡が収録されています。
* アルバムタイトルの「シマウタ」は、奄美の言葉で「島の歌」を意味し、
伝統的な民謡を意識していることがわかります。
**民謡をベースにした新しい音楽と捉える理由:**
* アルバムタイトルに「TRICKLES」とあるように、民謡に現代的なアレンジを加え、
新しい音楽として昇華させている部分があります。
* アルバムには、民謡だけでなく、
オリジナル曲や他のジャンルの音楽も含まれている可能性があります。
結論としては、中野 律紀さんの「シマウタTRICKLES」は、
伝統的な民謡をベースにしながらも、現代的なアレンジを加えた新しい音楽と言えるでしょう。
明確に「民謡」と断定することは難しいですが、
奄美の伝統的な音楽を現代に受け継ぐ、貴重なアルバムであることは間違いありません。
RIKKI(中野律紀)さんの「むちゃ加那」。
異なるバージョンの聴き比べは、ここまでです。
今回は「むちゃ加那」だけで押し通しました。
無茶かな?
(あー。ベタなオチやなー。情けない・・・)
次回は、何がきっかけで
現代的なアレンジが可能になったのか?
について考えてみたいと思います。
では、では。adios(アディオス)。