SU-Ⅲ絶賛作品第2(?)弾「ぼくのゆめみるみらい」 | SU-Ⅲ 電脳紀 Second

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基本的に雑記ですが、情報系の事も書きます。

Google Playって関連作品も表示されるようになっているのですが、
つい前にプレイした「偽りのリレーション」つながりで新たな作品をやってみたので
そのレビューです。タイトルは「ぼくのゆめみるみらい」。
まずは普段と同じカテゴリ別から。


ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
グラフィック:★★★★☆
演出:★★★★☆
システム:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆

総合:★★★★☆  以前同様何とも言えない好感度で+★



 超短い表現で感想を言うとするなら「こういう話好きです!!」ですね。
依然「ゆめいろの空へ」を絶賛させていただいたのですが、
多分それに似たベクトルを持っているのだと思います。
説明にもあるように、不慮の事故で失ったはずの妻が
姿を変えて主人公の元に帰ってくるというストーリー。
しかしこの作品の方が”命”というテーマをより大きく持っていると思うのです。
「ゆめいろ」は最後は結構ミラクルなことが起こったりするんですが、
こっちは(やっぱりいつかはこういう日がくるんだよね)といった、
重いテーマを忘れないところがあります。
ネタバレになるようなこと書いちゃいそうなのでこれ以上はあまり触れませんが。

 そしてもう一つ良かったのはテンポがいいところです。
冗長度をほとんど感じませんでした。ストーリーが結構いい感じで進みます。
総プレイ時間はそう長くない短~中編(多分中編)ですが、
その中に込められた物語はとても濃いものと思えます。


 登場人物も主人公の孝、椎子、由利絵ぐらいしかおらず、少ないのですが
この人たちを実によく活躍させている作品と言えるでしょう。
どのキャラクターも居なくなっては困る方たちばかり。
絵の方もよく、CGもそれなりに挿入され、CGモードも出ます。
何より空の青が良い。タイトルやいたるシーンで出てくる水色は癒されます。


 演出の面で驚いたのが
「えっ、キャラがしゃべった!!」
という点で、説明を粗くしか読んで居なかったので声優さんがいることを知りませんでした。
しかも声に違和感はありません。
システムもシンプルでわかりやすく、バックログも見にくくなかったのでGood。


 個人的に「ゆめいろ」同様かなり気に入りました。
「ゆめいろ」は立ち絵無しの中で、背景・BGMとともに想像しながら読む楽しさと言いますか、
シンプルさが成せる技がありましたが、
こちらはシンプルさを持ちつつビジュアル面の長所も持つ”二刀流”です。
どうしてもビジュアル面も欲しい人にとっては手に取りやすい作品なのではないでしょうか。

PC版もあるようですが、スマホでプレイすることができます。
ストーリーも長くないので空いた時間があるときにプレイしてみてはどうでしょうか。
きっとプレイ後に上映後の映画館から出る時のような感動が感じられることでしょう。

それからしつこいようですが、SU-Ⅲってこんな作品が好きなんだと思ってもらえると、
また共感してもらえると幸いです。