オーナー様は500Eを長年乗り継がれ、他店様ですがこの希少なAMG E60-LIMITEDを
遂にご購入後、今迄の500E以上に常に水温が高いこのクルマにお悩みでした。
状態としては、30分も乗れば常に高速ファンは回りっぱなし。
これでは気持ち良く走れる筈のE60も台無しです。
勿論、オーナー様自身も500Eを乗り継がれる程の方ですから、
弊社に整備で御入庫頂く前にも手は入れられ、水回り系、エキゾースト(触媒)、
純正電動ファンやカップリングファンなども一新されている状態です。
それでも尚、水温が高いこのクルマ。
こういう場合は手始めに先ず、インテークマニフォールドを外し
シリンダーヘッド側の水温センサーへの水路の詰まりを疑いましたが、
このクルマはむしろ水路は通常より相当綺麗です。
となれば、いよいよ疑うべきはシリンダーヘッドガスケット抜け?
そこでヘッドを降ろしたのが下の写真です。が、その作業の途中で異変が有る事に
気付きます。左バンク側のカムシャフトが・・・バルタイ(バルブタイミング)、ズレている?!
水温が高い理由はそこだけが原因かはヘッドガスケットを見てみないと何とも言えない部分で、水穴の確認と清掃が主な目的で分解すると同時に今回は、J-AUTOオリジナルのメタルヘッドガスケットに交換し、更に水温低下を狙います。(熱伝導が良いので水温下がります。)
左バンク水穴は綺麗。焼けはおとなしく走ったクルマっぽく、普通な感じです。
右バンクも綺麗!と、なればやはりバルタイか?
メタルヘッドガスケット以外にも
カムチェーンのガイドレールやカムチェーンテンショナーなども
この機会に交換し、完成。
結果、水温が下がった事だけで無く、
体感上でも劇的にエンジンパワーも上がりました。
オーナー様からもご納車後、感激の御連絡を頂戴し
嬉しい限りです。
過去にも何故か、バルブタイミングがずれている500EやAMGとは何台か出会い、
直して来ましたが、こういうパターンも有るのだな、と勉強させて頂きました。
しかし、間違えて組んだ犯人は誰なのか!オーナー様とAMGにも謝って欲しい位です!?
































































