
奴隷制度があった南北戦争時代前のお話
通常のマカロニウエスタンと違うところは
この時代を黒人の立場から描いているので 何か目新しい感じがあります
またこの映画を見ると当時、奴隷達に対する虐待は
凄まじい物があったのだろうと言うのが見てとれます
話で聞いたことはあっても、こうも解りやすく映像で見せられると
これはなかなか考えさせられる事でもあります
自分はこの時代の奴隷についての映像や画像はあまり見たことが無いんですね
それは一般的にあまり人目に触れることが無いと言う事でもあるのと思うのですが
故にこういった映画と言った視覚的に解りやすい奴隷制度を描くと言うのは
移民が流れ込んで来たり多種多様な民族が多くなりつつなるあるアメリカにとって
奴隷制度とは暗い過去であり今までにはあまり触れたがらない事でもあるのでしょうね
…と真面目なコメントですが 監督はあのクエンティン・タランティーノ
無事に済むはずがありません

【そんな感じであらすじです】
奴隷と馬で奴隷を引き連れて旅する一行
その行く手をさえぎる様に歯医者を名乗るドクター・キング・シュルツが現れる
その奴隷の1人ジャンゴにシュルツが「人を追っている、そいつの顔は解るか?」
うなずくジャンゴ かくして奇妙な2人の賞金稼ぎが出来上がる

そんなある日ジャンゴは「ブルームヒルダと言う自分の妻を捜したい」と打ち明ける
シュルツは「解った、冬を越したら一緒に探そう。それまで一緒に仕事を手伝え」

そして、ジャンゴの妻は「キャンディランド」と言う農園にいることが解る
この農園の主はルヴィン・キャンディと言う奴隷達に死闘をさせる残忍な男
2人はルヴィン・キャンディを欺いて妻ブルームヒルダを奪取しようと考える
ところが農園の黒人で使用人のスティーヴン 用心棒のビリーなど
一癖も二癖もある連中も欺きながら
2人は無事に目的を達成する事ができるのかー
ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)

最初はすごく頼りなさそうだけれど
ドクター・キング・シュルツに鍛え上げられ銃の名手になる
それにしてもカッコイイ けれど後半ただの殺人鬼のようにも見えてしまう
今までのマッチョマッチョしているような体格から痩せマッチョになっていたのが印象的

ドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)

元歯医者で現在は賞金稼ぎ
どこか掴めない性格だけれど
ドイツ人のせいかジャンゴが黒人だからと言って差別しないし
命を助けたからと言って恩人面もしない
正直、この人の演技が一番ユニークで面白かった

カルヴィン・J・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)
この役をやる為に自分から売り込みに行き
タラちゃんの前で演技をしたとか
黒人ファイトの元締めで農場「キャンディランド」の残酷な男を演じます
ちなみに画像の手から出血したシーンは撮影中にホントに出血
そのまま撮影続行してブルームヒルダに血を塗りたくる
このシーンってアドリブなんでしょうね~

「俳優業ちょっとお休みします」なんて宇多田ヒカルの様な事を言わないで
色々な役にチャレンジして欲しいなぁ~

スティーヴン(サミュエル・L・ジャクソン)

黒人だけどキャンディランドで奴隷をこき使い、それでいてかなりの切れ者な役
サミュエルLジャクソンの大げさでユニークな演技がとても面白かった
人前でディカプリオと話しているとどこかのお笑い芸人のようなんですが
2人きりになるとちょっと雰囲気変わります
この豹変振りには驚きです

これって役者にはやりがいのあることなんだろうなぁ
ビリー・クラッシュ(ウォルトン・ゴギンズ)

ディカプリオ演じるカルヴィン・J・キャンディの用心棒
本来は奴隷階級で黒人のジャンゴが気に入らず
何かとジャンゴに憎まれ口をたたく
カウボーイ&エイリアンにも出ておりましたが
自分はプレデターズの囚人役の印象が強いです

スペンサー・"ビッグ・ダディ"・ベネット(ドン・ジョンソン)

何人もの奴隷を使っている農場経営者で
その気位の高さからか、ジャンゴ達の命を狙おうとします
最初に見た時「イチバン!」のハルク・ホーガンに似てる人だな~と思ってました
*いや、お髭がね・・・
劇中ジャンゴたちを襲撃する時のまとまりの無さが良かったですね

ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト(ケリー・ワシントン)

ジャンゴの妻で農場キャンデイで働く奴隷
おびえる演技がいかにも弱々しい黒人女性な感じ

それにしても昨今、誰が撮っても横並びになってしまう映画作りなのだけど
この人の映画は 何かそれぞれが独自の世界観
感心してしまったのはちょうど中だるみするくらいの所で
時系列をうまくずらして見せるのだけど、これもうまいな~と思ってしまった
良識を持った人にはあまり好かれないと言われるタラちゃん映画
考えてみれば、この人が撮る映画って社会的に虐げられた人の立場になっているんですよね
その人たちが映画の中で怒りと言うか今までの不満を爆発させると言った趣です
…ですので、相変わらず血しぶき飛び散るシーンもあります
のでそれをブラック的に楽しめる方には非常に面白いと思います

思い返せばパルプフィクションから見ているこの人の作品
誤解を恐れず言うと 面白いんだけど、じゃあどこがと言われると
結構、物語自体は非凡でもなく普通なんですよね
でもその見せ方が飽きさせないで最後までスクリーンに釘付けにさせてくれる
正直、今回の映画も3時間近かったので
「途中で飽きないかな~
」とか思いましたが、それは杞憂に終わりました
遊び心満載のような映画を作るのが非常に上手なんでしょうね~
そう言えばこの映画でも相変わらずタランティーノ監督が出てくるんですが

この人の「ドカーーーン
」なシーンで笑いを堪えるのが大変だったあとエンディングが終わっても席を立たないようにです
自分は最後のシーンを見逃しました
ブルーレイが出たらまた見よう
