昔、学生のとき


ジャックと豆の樹っていうへんな名前の店でバイトしていたことがある。


地元の喫茶店で、入り口には


オーナーが映画好きでそれが高じたレンタルコーナーがあった。


数は少なかったけど、なかなかいいチョイスだったと思う。


短大の入学が決まってた春休みから始めて


たしか6月くらいまでだったから


少ししかいなかったけど、なかなか思い出のある


バイトだったかも。



何が、というと


同じ高校だった人で、やや気になっていた男の子が


途中で厨房のバイトで入ってきたとか


あんまり話さへんと思ってたけど


しゃべってみたらおもしろいっていう女の子、とか


同年代のスタッフのいろいろな


人間模様だったりしたけど


そういえば、私は一組


結婚に結びつけたカップルが。



(今思い出したけど、


クッキー屋のバイトのときも


一組結婚に至っているな・・・)



別に、何って言うことをしたわけではない。


常連のお客さんが


れいこさんっていうスタッフを気に入っていて


なんかお互い意識してるらしいやん・・・


というのを知っていたので


その常連のお客さん(たしかよっしんて呼ばれてたなぁ・・・)が


お手洗いに立たれたとき


すれ違ったので


「れいこさんのお誕生日、もうすぐですよ」


と言っただけなんですけど。



常連のお客さんというか


多分八百屋のだれそれくんとその友達、とか


そんな感じやったと思いますが


まだ私も幼かったので、


どんなこと話してたかはさっぱり覚えていないんだけど


その常連さんのおともだちっていう人に


こんな泡ばっかりついだビール持っていったら


お客さんにおこられるやろ、


かなんか言われて


お客さんに、ビールサーバーの注ぎ方を


じきじきに教わったという


情けない話がございます・・・ (T_T)



うちの母親は、帰りが遅くなるそのバイトを


すごくいやがって、辞めるまで毎日


からだが心配だから辞めてちょうだい。


とごはんのときに言った。


こういうことはうちの母親は一歩も譲らない。


内心は、京都まで通う通学に2時間半もかかって


それだけでもぐったりだったのに、その上


学校の課題、布さがしとかの時間、


そしてバイトと、ぜんぜんゆっくりする時間もない


新入生だったので


辞めよ、ときめたときはちょっとほっとしていたけど。


バイトは途中あんまり入れなかったし


そういうことでは、いちばんそのときに


入ってくれていた、れいこさんのことは


覚えている。



ジャックと豆の樹は、地元では「ジャク豆」


と呼ばれていて、


おしゃれな「ヤング」が


(ここぐらいかな、このへんでは)


って言う感じで、


たまに集まってきていた店。


スタッフはみんなファーストネームで呼ばれるのに


わたしだけ苗字・・・・



。。。。


そういえば、この店


最初は、ご注文は全部


暗記させられてたなぁ。。。


(それぐらいおぼえてとか言われて。)


メニューも多かったし、お客さんの前で


すらすら答えるのはなかなかたいへんだったけど


それだけによく覚えているのかもしれない。




最終的には、レンタルのスペースが


常連さんたちの定位置のソファーコーナーに


なったんだけど、


昔そんな店でバイトしててんけどって話をすると


今度連れて行って、


ってそのときつきあっていた彼が言ってくれて


ちょっとうれしかった覚えが。


彼も、コーヒーもお酒も好きな人で


いつかバーをやるのが夢、といっていた。




いろんな人が集まってくる


おもしろい店でした。