そうこうしているうちに、研究室の治験の


書類管理の仕事も佳境にさしかかり


ちょっとわさわさと忙しい感じのままで、


対面相談の日を迎えてしまった。


その日まで、いろいろと何を相談したらよいか


どういうところにポイントを絞ってお話したらよいのか


すごく考えたけど、


具体的にこれ、ということが浮かんでこなかった。




対面相談は、本格的で


サイトを運営している会社に出向いて


ライターの方、運営している会社の方


そして、ヘッドハンターのくみさん、


相談者の私、という4名での進行になった。



結局私は、


「これまでの経歴がどれも短いために


経験が浅いということでなかなか長期の仕事が決まらない。


年齢が現在36歳なので、そのこともあって


どのように今後活動を進めていったらよいでしょうか?」


というかなり抽象的な相談になってしまった。




まず、それを話したときに


「今更とってしまった年のことを考えても仕方がない」


というコメントから。


まさにそう、ごもっともです。


そう思うし、自分的に年齢はあまり気にもしていない


のですけど、いろいろな会社の営業の担当者から


案外簡単にいわれてしまうと、


年だけでそんな風に判断されるのかと


まずは思ってしまうし弱気にもなるのです・・・


と思っていた。


つづけて、


「この先どうしたいのか、


どこで悩んでいるのかが具体的に見えてこない」


とも言われて、


多分、私が「正社員で働きたい」ということに


こだわり続けていたことで、


やりたい仕事の方向性がぶれていたのだと今は分かる。


正社員で、というのは、


私の希望ではなく、1人でいることで何かと心配している


私の両親の意向で


このときに一番優先させるのは


自分が向かうべき方向の仕事で


少しづつでも「積んでいく」ということだったと


今は思う。

「あなたの経歴をみせてもらったら、


期間は短かったとしても、


どれも立派にがんばってこられたことが分かるし


営業の成績も申し分なくすばらしいと思います。



活動のときには、私はこうです、と言うサインを


ずっと出し続けていると


フランス語の詩の解釈と同じように


それを理解してくれる上司となる人が


必ず現れます。


だから、粘り強く


同じサインを出し続けることです。」


とおっしゃった。



自分の経歴については


どれも、してみたいと思って選んだ仕事


期間は短くても、自分で納得がいくところまでは


どれもやってみたから、内容は全て理解できてるつもり


でも時期が短いということ、それだけで


コンプレックスに思っていたのだけど


「フランス語の詩の解釈」


ということばで、分かりやすく伝えてくださったのが


とても印象に残っている。



だからあきらめないで


最後まで自分を信じてがんばってみてください。



ということばだった。



こんな素敵なことばをもらって


ちょっとそのときは不思議な緊張と感動だったけど


まだ半信半疑だった。



私は、やっぱり


いろんな人にことばをもらわないと


生きていけない人間で


やっていけないなぁと思うけど


久美さんにお目にかかった次の日も


心地いいショックの状態で


白衣で延々コピーをとりつつ


なんとかがんばれるかな・・・、


そんなことを考えていた。





       プードル