去年の今頃は、当時の職場だった学校の研究室に

「ためしてガッテン!」の取材がきた。

テーマはたしか「大人の肺炎」。科学的に検証するっていうので、

かなり大掛かりなシナリオと段取りと、取材クルーだったような気がする。


その前の接客業のときは、「はなまるマーケット」 セール特集 か

なんかで、10秒くらい出た。

(商品は)こちらです、という役割をおおせつかった。

10秒でもテレビっていうのはすごいもので、前の前の職場の先輩(主婦)から

みたでぇ~って連絡があった。

藤吉久美子さん、感じよかったなぁ。。


この前、久しぶりにレディースプランで小旅行に行ってきたのだけど

研究室でご一緒していただいた、研究者のRちゃんと、汐留の「マンダラスパ」に。

これを決めたのは前々日の夜で、「この勢いと行動力ったらすごいね、私たち」

といって、ちょっと気分よかった。


Rちゃんは、研究室の中で研究をしている、とは思えない感じの

今風のお嬢さんで、(その研究室自体がきれいな女の子が多くて

聖子ちゃんみたいな人もいたし、かなりびっくりしたものだが)

年も多分一番若かった。

ということは多分、一番雑用を担う確率が高かったと思う。

私は、未知の世界が職場になってしまった緊張で、

しばらくの間「かたくなな人」みたいになりそうだったけど

お昼いきましょ、と言ってくれたりちょっとしたことを教えてもらったり、

テプラのやり方(テプラは事務員の必須アイテムだけど、

そのときまでご縁がなくてやったことはなかった)や

研究用の水の汲み方(別のフロアにある、精製水を決まった量汲んでくる)

を説明してくれたり、親切な人だなという印象だった。


研究室では、企業からの依頼の治験の研究と報告、ということをやっていたので

毎日毎日、小児科医院から届けられる、「検体」っていう名の菌と

隣り合わせになるようなことだったけど、

一連のシークエンスはいつ頃終わるか、不明な状態で続けるような毎日だったので、

随分気分的にはHeavyだったことだろうとそばでみていて思っていた。

クリスマスもへったくれもない、かぜひきのお子さんの

症状を検証する、一連の作業にみんな没頭していた。


私はそのテーマにあわせて仕事についたので、契約期間があった。

その少し前に、退職されることになったRちゃんだったけど

なんとなく、またどこかで会えるような気がしていた。

こんどの連休に妹が遊びにくる、という話をすると

「いいな、どこ行くの、ショッピング?」

兄貴しかいないからうらやましいな。といっていた。


しばらくの間、どの人とも連絡をとらないで、

ご無沙汰にしていたのだけれど、

ある日ケータイのアドレスを変えたくなって、

いよいよみんなにお知らせをしなくては・・・

なんて思い、変えました連絡をしたらすぐ返事をくれた。

11月の終わりに、久しぶりに会った彼女は

しっかり仕事をしている女の人の顔をしていた。

研究室にいるときは、どっちかというと大学院から

そのままそこで仕事をしているというような、

会社で仕事をしている人特有の、きりっとした緊張感みたいなものが

まだついていない印象だったけど、

遠くまで行って、仕事しているようなきりっとした感じがした。

話を聞くとほんとうに、かなり遠方まで定期的に行って

仕事しているらしい。


話すと相変わらず、ごはんたべましょ。の笑顔で

ためしてガッテン!きちゃったよねー、なつかしいね。って話だったけど

今年はお互いに職場が変わったので、がんばったし

ちょっとここらで温泉でも行けたらいいのにね・・・なんていって、

いついつのあたりで相談しようかといっているうちに

クリスマスが済んだ頃に会って話している時に

「都内のスパか、もしそれが無理でも夜景のきれいなバーとかどう?」

という方向にかわって、すぐに調べることになった。


都内のスパというと、もう多分どこもいっぱいじゃないかな・・・

なんて思いながら、第二希望の方の、

東京タワーが間近に見えるバーの方から

調べを進めていたのだけれど、なんと彼女は

「このふたつはなかなかいいと思うんだけど、どうかな?」

といって、ホテルのプランをみつけてきてくれた。

そのうちのひとつの、マンダラスパは前に、どこかの評判で

とてもすばらしいというコメントが載っていたので興味があり

「これはとてもいいって聞いた事があるけど、行っちゃう?」

と送信したら

「早くしないと、うまっちゃうかもね。行っちゃいますか。」

とすぐに返事があり、仕事納めの日に会社を速攻で出発をし

小旅行になった。

何事も、強気でいかなければ実現はしないんだ、

やっぱりこういうときには本気でいかねばと

末っ子ちゃんの強情さみたいなものを、見習いたい気分。。


スパはバリ風のインテリアになってあり、

すでに異国のしつらえだった。

大き目のジャグジーがいくつかあるようなスパの、

休憩のお部屋には籐のソファがあって

本来的な休息っていうのはどういうものかが書いてある

ヨガ仕様の本があった。

レモン水をゆっくり飲みながら、一緒にみた。

こういう時間って、いいよねーなんて言って。


女のともだちと一緒にゆっくり、そんなに話もしないで

ただソファに座って、おいしいお茶を飲んだりして過ごすのは

格別にいい。

彼と過ごすのもいいけど、また別のよさがある。

次の日、雪交じりの雨ですごく寒かったけど

ホテルの心地いい堅さのベッドで熟睡できたのも手伝って

なんだか不思議な時間の連なりでとても癒された。


いいね、こういうのって。