レナウンが
高級紳士服ダーバンを 発売するにあたって
そのCMに起用する俳優さんの 人選会議
文句のつけようがない程、姿かたちのいい
超一流の俳優は・・ということで
なかなか決まらず
とうとう誰かが
「いっそ、アラン・ドロンに出てもらいたいね」
と言い、みんなで笑った
しかしこれを 真剣に考えた人がいたそうで
ツテを辿って 三船プロにたどり着いた
ラッキーだったのは
そのとき三船さんは フランスで
ドロンさんと チャールス・ブロンソンとの共演で
映画『レッド・サン』を撮っていた
ここからは、ジャスミンの想像のシーン
↓
三船さん「ドロン君、日本のCMに出ないかね」
ドロン様「ノン、ノン」
当時はヨーロッパにおいて
大スターがCMに出演することは前代未聞であった
三船さん「今はもうそういう時代ではないよ。
僕だって出てるよ、男は黙ってサッポロビール」
ブロンソン「俺だって日本のCMに出てるぜ
ウーン、マンダム！」
ドロン様「え、そうなの？ そんなら、ウィ！」
そういう訳で 誕生したドロン様の
「ダーバン、セ・レレガァ～ンス・ドゥ・ロム・モデルヌ」
「ダーバンは、現代の男性のエレガンスだ」
という意味だそうで・・
このCMは50本、10年間も続いたそうですが
どれもセンスのいい クオリティの高いCMだった
素敵だったなあ・・
しかし、ジャスミンは
お茶の間に ドロン様のお姿が流れることは
ちょっと複雑だったな
自分だけのものと 思っていたい性格なのよ
今も昔も、了見が狭いわ
ところで
「えっ、そうなの？」
私は自分が日常 このフレーズをこんなに頻繁に
使っているとは 気づかなかった
今回、意識して調査した結果
一日に、2回、3回、
浮かれている日は 10回、20回も使っていることが判明した
いつ頃から使っていたかは
内閣府か、または宮内庁からの
詳しい調査結果を 待たなくてはならないが
近頃は「えっ、そうなの？」の後に
必ずこの台詞を言うようになった
「ほぼ毎日、誰かがリバブってるわ！」
昨今、ただ煩いだけの 幼稚なCMが氾濫する中で
ジャスミンの琴線に触れた
このCMは 優秀である
1年ほど前までは
「君のミキプルーンは無いぜ」が
マイ・ブームだった
おしまい