CTは初めてでした。
この時、痛み止めの点滴で痛みは楽になっていましたが、長い時間痛みを堪えて体力を消耗していた私はヘロヘロになっており、思考力、判断力も低下してされるがままのまな板の鯉のような気分でした。
CTのベッドに横になると、診察してくれた若い医師の「造影剤を入れます。入れるとお尻のあたりが熱くなります。もし気分が悪くなったらすぐに教えてください」と説明する声が頭の方から聞こえました。
私の足元にはトンネルのようなCTの機器が見えていましたが、視界には誰も見えず、レントゲンのように1人にされて気分が悪くなったらどうしようという不安を感じた私は、「気分が悪くなったら誰に言えばいいんですか」と言いました。
するとその若い医師が
造影剤でお尻付近に熱を感じながら、私は安心して洞穴へ吸い込まれて行ったのでした。
