■腫瘍内科との面談 その4
2016年11月11日
腫瘍内科の先生のお話はつづきます。
質問は特にはなかったので、ここからは今後の治療についての説明でした。
まずは、
①抗がん剤(妊娠中に行えるもの)の治療を行って、
②分娩。
③その後抗がん剤治療の続き(妊娠中に行えないものを含む)をして、
④乳房の手術。
⑤その後分子抗体療法(トラスツズマブ)と放射線治療
を行おうと思います。
具体的には
①の抗がん剤治療は<AC療法>
A:ドキソルビシン(アドリアマイシン)、C:シクロホスファミド
3週間に1回を1コースとして4コース行います。(12週間)
外来の点滴で所要時間は1時間くらい
③の分娩後の抗がん剤治療はドキタキセル+トラスツズマブ療法
こちらも3週間に1回を1コースとして4コース(12週間)で外来の点滴で初回は3時間、2回目以降は2時間くらいかかります。
乳房の手術後に合計1年間の分子抗体療法(トラスツズマブ)をすることで、10~15%くらいの再発予防効果を期待して行います。
副作用としては、吐き気、だるさ、食欲不振、脱毛、口内炎、味覚障害、筋肉痛、関節痛、手足の荒れ、爪の変化、色素沈着、アレルギー、ショック、血管炎、発疹などなど・・・ 書ききれないほどいろいろありますが、個人差が大きいので、どんな症状が出るかはやってみないと分かりません。
重篤な副作用としては、骨髄抑制(貧血、白血球減少、血小板減少)がありますが、これはほぼ起きるので、白血球減少予防として注射を併用します。血小板が減少した場合は輸血します。
あとは、肝機能障害、腎機能障害、間質性肺炎なども起きることがありますが、治療の副作用で亡くなる人は0.5%、副作用で回復不能となる人は5%くらいと言われています。
まだ続きます。