父親(72歳)がスマホを持って1年が経った。

 

キャリアメールは読んだらすぐに消してしまうし、「サイトにアクセスする=アプリを開く」だと思っている、など、こちらの予想をはるかに超えたリアクションを起こしてくれている。

 

そんな父は、持病があってタンパク質&塩分制限食を食べている。

月に一回ほど、制限食専門店(ネット)からまとめて買っているのだが、私のリマインドも兼ねて残数が少なくなると「注文の注文」をしてもらうようにしている。

何はない。LINEの使いかたを忘れない訓練なのである。

 

これがなかなか毎回おもしろい。

句読点がないのはもちろん、助詞がない電文体なうえに誤字脱字が激しいので、もはやこちらの推理ゲームである。

 

しかし、人間学習をするもので、だんだんとご飯の注文以外の用事も伝えてくれるようになった。

「テエープ貼り替えお願い致します」

「台所のガラス入れるあですか、。?」

 

読み直した!?と言わずにはいられない文章。

 

そんななかでも今日は本当に秀逸で、食べていた弁当を噴いたよね。




 

正解は「クリスマスケーキを買おうとおもうけど、どうでしょう?案(をくれ)」でしょうかね。

あー腹がよじれるわ笑い泣き

 

…とからかっているものの、実は誰にも邪魔されずに父とやりとりできるから、ありがたいなぁとふと思ったのだ。

家庭内別居が長い我が家では、父と話すことを母がものすごく嫌う。嫌うというか、嫉妬する。

母が何も言わないのはかなり稀で、父と私の会話に母が割って入ってきてマウントをとる(父に対して)か、態度で不機嫌をあらわす。

いくら周りへの関心が薄い父だって自分に向けられた悪意は当然わかる。父なりに話し相手(私や弟)を気遣って、なるべく母のいるところでは私たちに話しかけてこないのだ。そして、私も保身のために自分からは積極的に話しかけられないこともある。

本当にむずかしい。

 

だからこそ父とのLINEは、私にとってはとても大切なコミュニケーションツールであり、同時に父のボケ防止でもある。

 


ということで、ブッシュドノエルでも頼もうかな。

 

でもお父さん、私、もう42歳ですけどね(笑)