風邪のピークは越えたかと思っていたんだけどな·····
風邪で副鼻腔炎になり、黄色いネバネバドロドロの鼻水が、次から次へと切りがないくらいに出ていた。
しかし熱も咳もなくて、年が明けてからは少し鼻水も透明になりつつあった。
二日に実家へ行く約束をしていたが、ギリギリまで様子を見ても完治はしていない。
母に電話をしたら、やはり食材を買った後だし、お節料理の準備もしていた。
クリスマスの日には、旦那が風邪を引いていて母に移したくないからと食事を断ったのだ。
次は私が風邪引きで断られるのかと母は思った様子。
声のトーンが落ちていた。
ピークは越えていたと思ったので、約束通り実家へ行くことにした。
その代わり、ティッシュとビニール袋を持参して、鼻をかんだティッシュは持ち帰り、食事をする時以外はマスクをすると決めた。
万が一にも母に移った時には、症状が出たら直ぐに病院へ行くことを条件にしてもらった。
私は普段から不眠症なのだが、何処かへ出掛ける前の日は眠れないことが多い。
眠気はあったのに、結局は一睡も出来ないまま、お昼頃に実家へ着いた。
お雑煮やお節料理、その後は鍋と、次から次へと食べ続けたが、クリスマスの時に激しい嘔吐をしたので、私はゆっくりと少しずつ口にした。
今年は弟を招いていないので、初めて実家での平和なお正月を過ごせたと思う。
足の状態が悪いために、弟から行けないと断って来てくれたので良かった。
それでなくても、弟抜きで集まる話にはなっていたけれど。
母はとにかく節約節約の人間で、一人で質素な生活をしている。
現在は小さな二階建ての一軒家に住んでいるが、狭い上に家財道具が多いので、ギリギリ三人座るスペースがあるだけだ。
一軒家と言っても、各階に一部屋ずつしか無いので本当に狭い。
そこは私達が育った場所ではなく、元から母が持っていた物件で、後になり母一人で入居した家だった。
だから思い出と言ったものもなく、実家に帰省なんて言葉も当てはまらないような気もする。
冷房も暖房も節約して殆どつけない母。
一畳用のホットカーペットだけを使い、膝に毛布やブランケットなどを掛けて暖まっている。
そんな暖房の話になったのだが、以前から何度も言って来たけど、我が家がエアコンをつけっぱなしだと話すと、ホットカーペットを勧めて来るのだ。
だからそれは人間一人だけが暖を取る設定での話。
我が家には生きものが沢山いる。
猫なんかは、ホットカーペットだろうがコタツだろうが、一緒に暖まることが出来るけど。
「うちには鳥やら魚もおって、家中を暖めんとアカンから」
「それに新しく買い換えたエアコンは、省エネやしAIが管理してくれるから、同じつけっぱなしでも前より電気代が安くついてるねん」
そう母に説明したが、生きものがいる上で電気を使用する意味を理解してもらえない。
大きな水槽にはヒーターを使用しているけど、ベタなどの小さな水槽には何も使っていないので室温を上げる必要がある。
ヒメウズラ達もエアコン無しでは寒がってしまう。
「勿体ない·····」
これは母の口癖だけど、私達には私達の生活があり、光熱費を払っているのは母ではなく私達なのだ。
節約することは大切だと思うけど、命に関わる最低限の使用は必要だと思う。
だから昨年の夏も、節約してエアコンをつけなかったから、母は熱中症の症状が出ていたのに·····
病気のことや動物のことは、昔から母に理解されなかった。
私が癌になった時も病は気からだと言われたり、様々な病気になった時や家電製品が壊れたりすると、原因は猫の毛や菌だと動物嫌いな母は決め付けて言ったりして来た。
スマホどころか、ネットを使わない母からすれば、スマホをいじるのを凄く嫌がる。
それは私も同じところがあるので、母と会話中や食事中にはスマホをいじらない。
ポロン!ポロン!とメールやLINEの着信音が頻繁に鳴ると
「それメール?そんなに来るの?友達?」
などと聞かれたこともあった。
母の前ではLINEが来ても開かないが、それでも母が席を外している時に、育成ゲームを起動してやっていた。
母が戻るとスマホを置いたのだが、その画面を見て母が言った。
「それピョコピョコ動いてるけど、ずっと電気使ってんの?」
え·····?( ºωº ;)
そんなん言ったら、ホーム画面とかライブ壁紙にしてるから、ずっと動きっぱなしやけど。
オカン!電気代と通信料はちゃうて!
これを節約と結び付けられても困るし![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
母の貧乏性はなおらないだろうなぁ。
だから食べ放題に行っても、何を食べても同じなのに単価の安いものを選ぼうとする。
生きるか死ぬかの生活をして来て、その日食べるものが無いことも多かったので、母は今も贅沢は出来ない性分なのだろう。
そして節約のあまり、数年前には栄養失調にもなったりしたのだ。
そんな節約をしながら、私も育てられたのだから、母には感謝しているし尊敬もしているけれど。
お腹いっぱいになった頃に、母が冷蔵庫から何やら出して来て言った。
「ポテトスイッチ食べるか?」
「ポテト·····
スイッチ!?」
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
何か新しい料理なのだろうか、それともお菓子?
どんなものか分からないまま、私はポテトスイッチを少しだけ貰った。
袋に大きくまとめられていたので、それがどんな味なのかは食べてみるまでは分からなかった。
カボチャのような色のポテトスイッチを一口食べた。
「これ、ポテトスイッチじゃなくてスイートポテトやろ?笑
」
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
「あ、スイートポテトって言うの?」
今年も母の天然炸裂だったわ。
お腹いっぱいだったけれど、美味しかったので私はお代わりした。
「ポテトスイッチ
ちょうだい♪
」
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
そう言うと
母も旦那も笑っていた。
そして翌日の一月三日。
めっちゃ激しい咳が出ますやん![ゲホゲホ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/078.png)
![ゲホゲホ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/078.png)
これは肋骨にヒビが入るレベルですやん。
まだピークに達していなかったようだ。
それとも無理して実家へ行って悪化したのか?
旦那がお正月休みの間、私も色々とやろうと思っていた。
旦那はゲームやらパソコン作業やらやるだろうから、その横でDVDを観たりハンドメイドをやろうと予定していたのに。
全く何も出来ん!
しかしそれは自分の娯楽の話であって、フラフラでも吐きそうでも、掃除や洗濯や食事の準備や動物達の世話は年中無休なのである。
お正月くらい掃除をサボりたい気持ちもあるけど、動物がうじゃうじゃいると、毎日掃除機かけたり拭き掃除したりしなければいけないから。
先日旦那に
「動物を飼ってない一人暮らしやったら、こんな酷い風邪の時には、食べたい時に最低限のものを食べて、後は寝たいだけ寝てたと思うわ」
と話していた。
だけどやっぱりキツい·····
水槽の水換えは重労働なので、バケツをひっくり返しそうだからスケジュールをずらしたわ~。
では最後に
川柳風に読んで下され。
風邪なんて
引くもんじゃないな
正月に
字余り·····![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/062.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/062.png)